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ホテル・ムンバイのものネタバレレビュー・内容・結末

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

自分の家族がもしホテル従業員だったら、後に讃えられなくてもいいし誰も救えなくていいから1番に逃げてほしいと思ってしまうだろうな。。
それと同時にもし自分の家族がここのホテルに泊まっている客だったなら?命をかけて救ってくれた従業員には一生かけても恩を返せないと思うだろうな。。

こういう実話を基に作られた映画を見ると、負の連鎖について考えてしまう。

日本は特に他国に比べて無宗教が多いから世界の宗教の歴史、ましてや中東の情勢や歴史、については世界史でうっすらやった記憶はあるけどほとんどわからない。

無差別に、感情なく人を殺していく様は恐ろしいと感じるとともに、このテロを起こすに至った元凶はどこにあったんだろうと思ってしまった。
同じだけ苦しい思いをしていろんなものを奪われた歴史があってこうなってしまっているのか。。それとも単純に宗教観の違いなのか。。

テロリストの少年が家族に電話をするシーンでは、彼も愛する家族を持つひとりの人間なんだよな、、と思わされた。
決して人の命を奪う理由にはならないけど、彼も愛する誰かのための行動だったのか。。

愛するものや信念を傷つけられた歴史があるのだとしたら、どこかで許し合い理解しあわなければ負の連鎖は終わらないよな、と思うとともに、自分や自分の大切な人が傷つけられた立場だったら果たして許せるのか?と永遠に考えてしまった。
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