このレビューはネタバレを含みます
2008年11月26日実際にあったインド各地でイスラム過激派とみられる集団の同時多発テロ。
そのうちの一か所であったタージマハルホテルでの出来事を描いた今作。
宗教というのは一歩間違えるとほんとに人の考えを偏らせる恐ろしい理念だと考えさせられました。レストランで食事してる人、街を歩いてる人、ホテルの客や従業員、女子供もテロリスト達は何の躊躇もなく銃の引き金を弾いて何発も撃ち込む。
神のお言葉だからと。
戦争モノのネトゲとかで敵を撃ちまくる感覚のようなものなのだろうか。
奴等にとっては現代風に言うとゲームで撃ちまくってるだけのようなもんなのかもしれない。
しかし覚悟も体感も違う。
戦争だって自国が勝つために人類は人を殺めて残虐なことをやってきた歴史があった。
フィクション映画ではなく実際にあった。
時折挿入される実際の映像がリアリティを感じさせ重く悲しい気持ちにさせられる。
その中でもホテル従業員はお客様の為に危険を顧みず立派な行動した人がいたという事実があったというのは救い。
最初から最後まで緊張感と臨場感が続き、無差別に訳もわからず射殺されてしまうシーンも多く、辛い気持ちになりました。苦手な方はご注意下さい。
今の時代に平和で安全な日本に住んでる自分はほんと恵まれてるとまた思わされ、1日1日を大切に生きていきたい、出来る事なら世界平和や人類の進歩に役に立つ人間になりたいと思いつつエンディングのスタッフロールを眺めました。