dai56

ホテル・ムンバイのdai56のレビュー・感想・評価

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)
3.5
(オススメの心境)
かなり重い映画を見たい時
海外旅行に行きたい時
人の命について考えたい時

(映画の概要)
インドのムンバイで発生した実際のテロ事件がモチーフ。
過激派組織が自身の貧乏は金持ちに騙されたからだと言う宗教思想の元、金持ち多い場所で無差別殺人が発生する。
その1つの現場となってしまった、ホテルでの出来事を再現した内容になっている。
テロにより無差別に殺されていく情景、お客様を助けようとするホテル従業員、家族の元に帰ろうと必死に戦う宿泊客の壮絶な記録を目の当たりにする、スリラー寄りの映画。

(映画への率直な感想)
重く苦しい感情がずっと残り続けるような映画。有名どころでいくとシンドラーのリストのような、なんとも救いがない映画に近しい感じでした。
当然テロリスト側の思想は理解できる物ではないですし、その理解不能の敵に立ち向かっていく無防備な人々の無残な死は許し難い物でした。
それぞれ様々な人生があり、家族がいることを今一度世界中に思い出してほしいと思いました。

(映画からの学び)
不幸なことがあったとしても、その原因分析を怠ると、あらぬ方向に矛先が向かうなと学びました。
自分たちが貧乏なのは欧米諸国に騙されたからだといって、青年を武装教育するような、何もかも他力本願な人は、貧乏になってしかるべきでしょう。
攻撃したらお金が手に入るのか、そもそも本当に騙されたからなのか、考える力が多少あれば、テロなどという愚かな行動には出ないだろうなと思いました。
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