今までノンフィクションでテロを題材にした映画はたくさんあったけど、最も緊張感がある映画だった。それゆえに重さも最上級。
あまり前情報を入れずに観に行ったけど、心のどこかで最後は『15時17分、パリ行き』みたいなハッピーエンドになると思い込んでいたので、衝撃度は大きかった。
テロを題材にした映画で、人の死をここまで見せる映画はなかったような気がする。
死の見せ方や、緊張感を煽るような人間の心理状態の見せ方、群像劇が全て良くできていた。
テロリストも被害者も満遍なく心理状態を描けていたので、どこか地理的に遠い出来事のように思っていたテロが、身近なものだと感じた作品だった。