ようすけ

ホテル・ムンバイのようすけのレビュー・感想・評価

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)
4.0
フィクションではあるが、実際の悲劇を描いたということが、こちらの見方を変えた。スリルのあるパニック映画としては観ることができなかった。残虐さや非道さに、目を離すことができなくなった。それぞれの被害者の人間のドラマがかいまみえるからこそ、簡単に命が奪われることが衝撃だった。フィクションなら「あぁこの人は助かるだろうなぁ。」というのが見えるけれど、ノンフィクションのように見ていたためどの人にもバリアがかからない。実際に作品の中であぁこの人も駄目だったか……という思いを抱いた。

テロリスト側の意識の違いや目的のようなものがあまり描写されていなくて、ただ無慈悲に冷徹に指示に従っているように感じた。ほんの少しだけかな、感情が見えたのは。

自分がもしこの場にいたらどうしたか。作品の中で一緒に赤ちゃんの口を塞ぎ、テロリストの脚に噛み付き、必死で走って逃げた。

登場人物の人間を深く掘り下げたドラマではない。極限状態でどう動くか、動かないか。


料理長が格好良すぎる。
スティーブンセガールにはならなかったがとても良かったし救いだった。
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