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ホテル・ムンバイのsnatchのレビュー・感想・評価

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)
3.6
凄まじさと緊張と残酷で、関係者や同じような体験をした人だったら、とてもじゃないけれど観ていられない二時間だろうと思った。映画の出来不出来で言うと完璧だと思うが、感想が出しづらい。凄い迫力とか緊張感を宣伝されると抵抗感がある。

この後も今も解決の糸口が見い出せない無力感が支配しているのが分かっているのが最も辛い。主人公やスタッフの勇気がこんな非道なテロに使われてしまう現実があるのがおかしい…そしてテロに走りざるをえない極度の貧困に陥る家族を救いあげるシステムが働けばと思うが…これも簡単にはいかないらしい。
主人公がパニックになっている白人女性に、自分そのもである自分の信仰する宗教について一生懸命に話すシーンは、人間同士ならではで、現実もこうであれたらならと本当に思う。
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