がく

ばるぼらのがくのレビュー・感想・評価

ばるぼら(2019年製作の映画)
3.2
第32回東京国際映画祭にて。
もともと「ばるぼら」は1973〜1974年にかけて連載された手塚治虫の大人向けコミックであるが、それを約45年経った今、手塚家の長男、手塚眞によって実写映画化されたのが本作品である。
天才小説家・美倉洋介がある日、新宿駅でアルコール依存症のフーテン娘・バルボラと出会い、翻弄されていくという物語。
不思議な世界観ではあるが、美しく、メッセージ性の強い作品である。この作品にハマるかは人それぞれだと思うが、誰しもが何か心に刺さるものがあるだろう。
ニーチェの言葉で、「芸術を生む条件は陶酔である。作者が何かに陶酔しなければ芸術は生まれない。」というものがあるが、本作はその意味を具現化したような作品であったと、私は感じた。
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