りょうすけ

Munchausen(原題)のりょうすけのレビュー・感想・評価

Munchausen(原題)(2013年製作の映画)
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A・アスター監督による短編映画。

この作品は「ミッド・サマー」を思い出させるようなタイトルから始まり、場面はある少年の部屋に移る。

その少年は大学進学のための引っ越しの準備をしており、母はその光景を見つめている。息子は大学へと進学し勉学に励みガールフレンドもできて順調なキャンパスライフを送っていた。しかし一人息子がいなくなった母親はその喪失感から自分の人生にも楽しさを感じられなくなっていってしまう。

やがて息子はそのガールフレンドと婚約、最終的に一人ぼっちとなってしまった母。しかし、そこで一番最初のシーンに戻る。今まで起きていた事は全て母親の妄想だったのである。母親は息子がいなくなることに恐怖しある作戦を思いついてしまう...

と物語の半分も書いてしまったわけですが... 本作、正直言ってA・アスター監督の最高傑作かもしれないです。

いつも気持ち悪いことばっかりやってる彼ですが、怖さを残しながらどこか悲しい、しかもかなり現実的、こんな映画今まで観たことなかったかもしれない...

不覚にも少し感動してしまった。また息子がいい子だから...
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