自ら演じるとにかくクズな映画監督を通して描くのは、監督の自虐なのかそれとも映画界へ投じる一石なのか。
とにかくエッジのきいた作品だった。
きっとそういう人なんだろう、渡辺監督という人は。おもしろかった。
作中の監督渡辺は、自己肯定スキルだけは異様に高いクズで、トリプルファイヤーの楽曲ともぴったり。これぞMOOSIC LAB作品の面目躍如といったところ。
他にどんな作品を作るのか観てみたくなった。
ただ、あの内容なら100分は長いような・・・いや必要なのかな・・・若干途中間延びしなくもないけど(展開も特にないし)、十分おもしろく観れた。
なお、作中の監督渡辺は走り出さない、タイトル通り。
あと、キネ旬を燃やすシーンで、表紙が今泉監督だったのには笑った。