あもすけ

星に願いをのあもすけのネタバレレビュー・内容・結末

星に願いを(2019年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

想像の種を受け止めることができない今更、殺して殺して殺してここにいることを、纏ったものを、覆い尽くしたものを、その向こうに何かがあるなんていう可能性を信じることもできなくて、その必死なぐちゃぐちゃが凄く苦しいながら見惚れるし、やっぱり苦しい。残酷。誰に何がどう見えてるのかなんてわからないけど、誰かによって見えたことと、伝播して見えるようになる相互の繰り返しが密なものならえぐられるほど恐くて、憧れる。コンピレーションアルバムがかかってるみたく次々にほぼフル尺の曲が流れていて、まんまじゃないけど思いだすそれぞれの時があって、好きなものを吸い込みながら脳内で並行して続いてった世界とその先みたいに思えてたまらなかった。どぼどぼ積まれた断片とか、部屋の感じとか素敵。踏み込めないでいた頃、レンタル店の奥の奥に何があるのを想像してあんなに魅惑的に感じていたのだろうと思ったら多分こういう映画だし、その想像だけで夜な夜な震えたり嘔吐いたりしてたのを思いだしてなんか懐かしさも感じたし、好きの真ん中だった。嬉しかった。
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