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松永天馬殺人事件のlpのレビュー・感想・評価

松永天馬殺人事件(2018年製作の映画)
5.0
MOOSICLAB2018にて鑑賞。Gプログラムの長編。

2018年も11月下旬とあって、「そろそろ年間ベストを考える時期だなぁ」なんて思っていたけれど、ここに来てトンでもない映画体験に遭遇してしまった!!!
詳細は「ネタバレ厳禁」なので書かないけれど、小学生でも思い付きそうなアイデアを、今作は奇跡的に実現している!東京国際映画祭では絶対に無理。フィルメックスでもたぶん無理。「MOOSICLAB」という小回りの利く「祭」だからこそ実現出来た、究極の大仕掛け。予算などの諸々の制約を逆手に取ってみせた(今作の大仕掛けはビッグバジェットでは無理!)手腕に、ただただひたすら驚いた!

しかし、今作の大仕掛けは究極の「反則技」であり、哲学的なストーリーは難解な部分もある。極め付けは下ネタ・世俗的なネタのオンパレードと、批判される材料は揃っているので「こんなの映画じゃない!」と激怒する人も多いはず。

そんな訳で「他人に薦める」という視点では躊躇する映画ではある。ただ、これだけは言える。今作を絶賛する人も否定する人も、今作の大仕掛けを体感したことは、10年先まで使える話のネタになるはず!
それほどまでに、今作のラストに待ち受ける「大仕掛け」の「映画体験」としての楽しさには、見事にノックアウトされてしまった!「何でわざわざ映画館で映画を観るの?」と、これまで周りから散々聞かれてきたけれど、自分にとってのその答えはこの映画の中にある。映画を通じて、今作のような「奇跡的な体験」が出来るのは、やっぱり「映画館」しかない!「映画館で映画を観る」というスタンスを貫いてきた身には、最大のサプライズにして最高のご褒美だ!

「傑作」や「駄作」といった「良い/悪い」の尺度で測るのは難しいけれど、「オールタイムベスト」には迷わず選出できる映画だ!よくぞこんな最高にくだらないこと(←誉め言葉)をやってくれた!ありがとう!!!