草原の輝きの作品情報・感想・評価

「草原の輝き」に投稿された感想・評価

面白かった!1961年に公開の映画ですが内容は1928年のカンザス州が舞台の映画です。たかだか今から90年前の設定ですが当時のアメリカ人が愛と性のモラルにこんなにも板挟みになり悩んでいたなんて驚きました。まぁ日本人は親が決めた顔も見たこともない相手と文句も言わずに結婚していた時代ですからそれに比べたら進んでいますが。毒親と言ってしまえばそんな親に育てられた子供達が年頃になって愛し合いますが一線を越えるのは早いと諭されます。両親が落ち込んでいる娘を慰める場面は泣けました。それでもやっぱり子の心親不知ですね。
りっく

りっくの感想・評価

4.3
社会による性の抑圧、親による将来の重圧、そんな中である男女が愛するがゆえに苦悩し、引き裂かれ、それでもまだ忘れられず、しまいには違った道を歩まざるを得ない、そんな苦く重く切ない青春の終わりを描いた普遍性のある傑作青春映画である。

ウォーレンベイティ演じる青年の心変わりに苦しみ、心を病んで入水自殺を図るまでになってしまうナタリーウッドの狂気を宿した演技は胸に迫るものがあり素晴らしい。
Sou

Souの感想・評価

4.0
エリアカザンで1番好きな作品になりました。
今、大学生真っ最中で色々共感するところがありました。
ピチピチのウォーレンベイティとナタリーウッドがキラキラしてます。
長瀬

長瀬の感想・評価

-
親と折り合いの悪いお姉ちゃん、そしてその彼氏がバカで可愛かったけど、自分から縁遠く、イメージしづらい話でつまらなかったと思う(個人的な問題ですが)

1,2年前にみた

このレビューはネタバレを含みます

え〜〜〜わたしなら号泣だよ…
好きだった人と一緒になれなくて、精神的に病んで、その人の子供を抱くとか無理だよ…
しかもピザ屋の娘かい。そして2人目…

でもアンジェリーナも気がついてて複雑そうな表情して、でもバッドもいま愛してるのは君だよ的なキスするし…はーーー!

草原の輝き…
いい詩だ。
ごーき

ごーきの感想・評価

4.3
ナタリーウッドのセリフの中で主人公の名前のバットと接続詞のButが出てきて、1人でクスって笑ってた…笑
ワーズワースの詩『霊魂不滅のうた』(Ode: Intimations of Immortality)の美しい一節splendour in the grassから引用された今作のタイトル。劇中でも授業の中でディーニーが恋人バッドに起きたことを周囲の反応から知ることになり、悲しみに打ち震えながらこの詩の一節と意味を述べているうちに張り裂けてしまう瞬間が映画の重要シーン。
前半の純粋無垢な若者2人の愛がお互いの家族による抑圧に耐えて持ち堪える様から一転、若さ故に過ちをおかしてしまうバッドとそれに耐え切れず壊れてしまうディーニー。
2人の両親もかつては自分たちのように若く同じように惹かれる男女で恋したはず。しかし年を重ねて子供が出来て成長するに連れて物事を現実的に捉えて若い人たちの行動を良く思わず、自分のコントロール配下に置きたくなる。若い頃は色んなものが輝いて見えたが、年を重ねるにつれて現実的になっていくというワーズワースの詩の一節とタイトル、若い主人公2人とその両親の世代観の対比の描き方が秀逸。
ひでG

ひでGの感想・評価

4.1
これもかつてのテレビ洋画劇場で放映したかもしれないが、今回が初見。

あの「エデンの東」から7年後、エリアカザンの名作。
いやあ〜思ってた以上に懐の深い作品。「エデンの東」より好きかも。

いろんな切り口がある映画だけど、
まずは、若者の「愛と性の関係を描いた」という視点。

アメリカ映画でも、日本映画でも若いカップルがすぐ?キスをする。特に日本の若い子向けの映画なんかは、キスが最終地点!的な描き方をしてるのが目に付くけど、
当然、その先へ、っていうモヤモヤや興奮や欲望はあるはず。

この映画、ファーストシーンがウォーレンベイティとナタリーウッドという美男美女のちょっと激し目のキスシーンから始まる。
愛し合う2人。
ウォーレンベイティー演じるバッドは、ナタリーウッド演じる ディニーに、その先も求めてくる。若いなら、愛し合う2人なら、当然の流れである。

しかし、これもちょっと意外なのだが、アメリカっていうと全てがオープンなようだが、50年前の地方都市では、結婚前の性行為はタブーに近く、彼らの両親ともそのことを口に出して反対、心配している。
「お前、まさかあの子と最後まで行ってないだろうね?」と。
まるでアジア映画を見ているよう。こんなにお硬かったっけ?アメリカって、

とにかく2人の周りの大人がうざい!
その干渉がウザい!
特にディニーの母親とバッドの父親。この2人の干渉親に関しては、本作の真のテーマにつながるので、後述する。
まあ〜周りの大人のこのしょーもない態度!

表面的な恋愛劇として眺めていくと、
恋愛を発展されるのに何の障害もない若い2人を、周りの大人が寄ってたかって邪魔する映画とも言える。

が、表面的には邪魔をしているように見えるが、正確に言うと大人たちは、「答え」を持っていないのだ!

象徴的なシーンがある。
バッドが町の医者に相談する。
「僕、ディニーを愛しています。だからセックスしたくなっちゃうんです。抑えきれないんです。どうしたらいいんですか?」
意を決して口に出したバッドに対して、医者は全く答えることができなかった。

彼らの最大の悩みである「愛と性の葛藤」について、大人たちは答えることができない。

答えられないならまだマシ。
ディニーの母親も バッドの父親も、とんでもないことを押し付けてくる。

母親は、
「女はそんなこと=セックス、なんて誰も望んでないのよ。私だって結婚後にお父さんかそう望んだから、それと子供を産むためたけにしたのよ。」

父親は、
「バッド!モヤモヤする若い時の気持ちは俺にもあったぞ。そーゆーのは、どっかの安い女とやって解消すれはいいさ。女なんて誰でもおんなじさ。」

この2人の何たる異性感、人間観、
新作も含めても最近観た作品中でもトップクラスのウザ親。

でも、この親に対して、最初は反発しながらも2人は親の引いたレール上を歩き、やがて別れという最も望まない結果に至る。

ここでこの映画の最大のテーマが浮かび上がってくる。

それは、
「人生は最終的には自分自身で決断しなくてはいけない」ということ。

そのことを浮き立たせるために、かなりディフォルメして描いているのだろうが、
2人の親が子供に課した、そのバックボーンの薄いこと!
ディニーの母親は
「私も代々されてきたから」

バッドの父に至っては、経済的な支え【株価暴落】がなくなると、自らの人生さえ失っていく。

ディニーとバッドは、とてもいい子だ。だから、そんな親でも反発したり苦しんだりしながらも従おうとする。

そして、2人にとって、最も大切にしていたものを失ってから、初めて気付くのだ。


ネタバレあり


人生は自分で決めていくもの、と。
皮肉にも、その決断は、2人の道を分けていくことになる。

このラストの別れは、切なかったなあ、哀しかったなあ、
だって2人は悪くないんだもん、、

でも、巨匠は、悲恋だけでなく、
ちゃんとバッドを、バッドが選んだ今を、
リスペクトしている。

小さな場面でも、演出が冴え渡っている。
世間的に「エデンの東」ほど取り上げられていないけど、名作です!
Ricola

Ricolaの感想・評価

3.8

若い頃はその時の一瞬一瞬が何よりも大切で、それがだめになったら何もかも失ってしまったのかと思うほどに絶望する。
本当はそんなことないのだけど、それくらい若者は刹那的に生きている。

そういった若者の成長の様子を美しくも現実的に描いていて、好印象だった。

若者の話だけでなく、親のエゴが絡んできて親子の話でもあるところがよかった。
ちょっと内容は違うけれど若者の成長と葛藤の話と親子のいざこざの話という点では、最近の作品の「レディ・バード」とちょっと似ているかもしれない。

ただ、この映画は1920年代の世界大恐慌真っ只中のアメリカが舞台であるというのもミソなのではないかと思う。
だからこそ将来への不安が一層大きかったのだろう。

タイトルの「草原の輝き」が出てくるワーズワースの詩の1節がまさにこの映画のテーマになっていて、本当にその通りだなと頷きたくなる。

Though nothing can bring back the hour
Of splendour in the grass, of glory in the flower;
We will grieve not, rather find
Strength in what remains behind...

まさに青春時代の輝きを美化しすぎず、人生の糧として前向きに捉える姿勢にとても共感したし、人生の教訓としても素敵な映画だと思う。
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