味方?殺戮者?
ずーっと観るのを後回しにしていた作品。
こういうのは観たくないけど、ユ・ヘジン&イ・ソンミンが出ているとなると避けられない。
1950年7月の朝鮮戦争中に起きた老斤里虐殺事件が残酷に淡々と描かれる。
内容は至ってシンプル。
山奥の村でひっそりと暮らしていた数百人の民間人が、ここは戦場になるから退去しろと言われて避難していたら、その道中にアメリカ軍に虐殺されてしまうというもの。
相手がアメリカ軍っていうのが、めちゃめちゃエグかった。
しかも誰に攻撃されているのかが最初はわからない。
最後までアメリカ軍が助けてくれると信じて疑わなかった人も多かった。
近くで戦闘が起きている訳でもないので、半信半疑な感じで避難する民間人たち。
切羽詰まった雰囲気でなく、子どもたちはどこかお気楽にも見えた道中。
やっと合流できたアメリカ兵に何故か荷物検査をさせられる。
そして、線路沿いで待機していると、突如始まる爆撃と無数に浴びせられる銃弾。
イ・ソンミンの倒れ方がかなり悲惨で心打たれた。(演技上手い)
ユ・ヘジンは記憶が正しければセリフもなく、呆気ない最後を演じる。
もちろん2人の他にも今作はジャケ写でもわかるように、たくさんの韓国の俳優が集結して作られている。
今でも主演を張っている俳優から名バイプレーヤーまで。
1番有名どころだとソン・ガンホ。
女性陣ならチョン・ヘジンやムン・ソリ。
好きな脇役ならカン・シニルやチョン・ソギョン。
感想としては、やっぱり鑑賞後は気分がどよーんとしたけど、こんなことが実際に起こっていたなんて勉強不足であまり知らなかったし観れてよかったです。