あられ

ナイト・オブ・シャドー 魔法拳のあられのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

VFXばかりの楽しい伝奇ファンタジーです。違和感の強すぎるVFXですが、美しい景色にはうっとりします😊

文豪妖怪ハンター、プウを演じるジャッキー・チェンは、今作ではコミカルで明るい役柄です。ニコニコ笑顔のジャッキーですが、彼の顔もVFX仕上がりで若いです😆

プウは妖怪退治の合間に執筆活動してます。新作の小説を村人を騙して5文で売りつけると言う、姑息な手段で酒代稼ぎをしてますw しみったれた手口が痛いですね😆

肝心の魔法拳は、武術やカンフーとは関係なく、”筆陰陽の筆“ の力で悪い妖怪を地獄に封印すると言う地味なものでしたw 筆がないと何もできないところは滑稽でユーモラスなのですが、全体的にジャッキーのアクションが足りなさすぎてがっかりです😭

プウが従える4匹の妖怪たちは、一応人間には見えない設定です。放屁攻撃のピピ。記憶操作するワンヤオ。船に変身するシンショウ。ロバに恋する豚のチューヤオ。妖怪と言うよりはぬいぐるみみたいな容姿で、とても愛嬌があります。子供向けみたいな雰囲気で始まる物語は、ワクワク感が少々足りないです😭

中盤からは、妖怪から人間になったイエンと、人間から妖怪になったシャオチンの“チャーニーズ・ゴースト・ストーリー“ 風の切ないラブストーリーに突入し、徐々に盛り上がっていきますw しかしながら、個人的には “チャーニーズ・ゴースト・ストーリー“ が好きすぎて、今作は劣化版にしか思えません😭

元ヘビのイエンは、人間のシャオチンの影に隠れ住み、シャオチンは人になりたかったイエンのために自身の影を貸した。イエンは次第に人になっていった。イエンはお返しにシャオチンに妖怪の気を贈った。そのせいで逆にシャオチンは妖怪になった…。

イエンは愛するシャオチンが妖怪になったことを悔やみ、元に戻ることを提案するのですが、シャオチンは反発して聞く耳を持たない。素直になれないシャオチンにしつこくつきまとうイエン。互いの想いが強すぎて空回り。どんどん面倒なことになっていくww 2人の純愛は切ないはずなのに、周りの迷惑を省みなかったり、地獄で暴れ回ったりする行動には、少しばかりげんなりでした😆

後にプウの弟子になる衛門府の役人のヤンフェイはムードメーカー。有能ではあるものの、ちょっと抜けてる面もあって、プウの大事なニワトリを料理しちゃったり、上司に手柄を取られたり、なぜか謎の女装をしたり…wイケメン、リン・ボーホンの女装はかわいかったです😆

ラストは次作がありそうな終わり方でもあったのですが、今作の評価が低いので無理ですかね😆
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