貝

ブラインドスポッティングの貝のレビュー・感想・評価

ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)
4.0
俺の話なんて誰も聞かない、ラップで語るのはみんなが話を聞くからだっていうとこまじ泣いた。

映像的に新しいものはとくになかったけど、この作品は言葉の使い方が上手くて多分日本語訳も上手くて、ストレートに頭に響いてくるような感じ。
主人公コリン(ダヴィード・ディグス)と白人である親友マイルズ(ラファエル・カザル)が抱く黒人への劣等感とぶつかった時にどちらにも自らを守る為の理由があって、どうしたらいいかわからなくなった。白人が皆恵まれてるわけじゃないし黒人だから不利に働くことがある。どちらにも正当な言い分がある。軋轢に繋がりかねない天秤にかけるわけじゃなく、どこかで折り合いつけるしかないんじゃないのって話。

彼らはいいよね親友だから。でも盲点を補うにはそうやって丁寧に互いに認め合っていくしかないし、できないことはないんじゃないかってちゃんと思わせてくれる。
貝