Max

ブラインドスポッティングのMaxのレビュー・感想・評価

ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)
4.1
痛快な社会派ドラマ。
ラストのラップに圧倒された。

舞台はカリフォルニア州オークランド。
犯罪の多い街。

黒人であるコリンが保護観察期間を残り3日とした所から物語がスタートする。
残りの3日間を問題なく過ごしたかったコリンだが...

黒人と白人の差別。
生活のあらゆる場面で、差別を否が応でも感じてしまう。

そしてオークランドは黒人が追放された過去がある。
つまり、悪者扱いされやすく、実際に白人警察官が躊躇い無く黒人を撃つシーンがある。

とてもリアルなアメリカを見た気がします。
黒人というだけで、様々な恐怖を感じなければならない。

同じ景色でも見え方が違う。
だからブラインドスポッティングなのだと。
ものすごく深いと思った。
実生活でもこの考え方はとても重要。
色々な国籍の人が暮らしている今の日本でも同じことが言えるのでは?
とても考えされられました。

ラストのラップで全てを吐き出す。
心が震えた。

オークランドという街がどんどん進化し、よそ者が入ってくるということもこの物語の重要なピースに感じた。
難しいテーマだけど、面白かった。

オバマ元大統領が絶賛していたらしいですね。
Max

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