つぐみ

ブラインドスポッティングのつぐみのレビュー・感想・評価

ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)
3.9
想像と全然違ったけど、じわじわと効いてくる、軽快なようでシリアスな、示唆に富んだメッセージ性のある作品だった。
もっとコメディ寄りのクライムムービーというか、どうやって主人公が残された数日を逃げ切るかみたいな話だと思ったのよねん。

今年イチ面白かったエッセイで『ひと昔前なら「労働者階級の街」とシンプルに呼ぶことができた地域で、明らかに分断が進んでいる」という一節があって、これはイギリスのとある街の話なんだけど、多分世界中で同じことが起きているんだと思う、オークランドもそのうちの1つのはず。
マイルズは白人だけど、コリンにニガーと呼ばれていて、ニガーってまあ普通に使ったらあかんやつじゃない、だけど、彼らにとっては「俺たちは同じサイドにいるよな」という表明でもあり、牽制でもあるというなかなか深い呼称だ。
日本生まれ日本育ちの私にはなかなかわからない感覚だけど、人種とかどこにオリジンを持つかじゃなくて、マインドやアティチュードとしての「同類」みたいなそういう話なのかな。

hipstarは私なら絶対「スカし」と訳するけど、「イキり」だったのは訳者との解釈の違いか。でも彼らからとったら鼻持ちならない気に入らんやつということはよくわかった。

ケンカの原因になった白人男性を「ニール・パトリック・ハリス」ってあだ名にしてたけど、あちらではアイコンなんだろうか(多様性を地で行く存在ってこと??)。
色々気になることがあって、すごく今を感じる作品でした。宇多丸師匠好きそうだからアフターシックスジャンクションで批評してほしー

マイルズの喧嘩っ早さは日本でやるなら絶対加藤浩次だと思った、私の大好きなジョシュ・オムにもちょっと似ています。