若大将オーウェン

ブラインドスポッティングの若大将オーウェンのレビュー・感想・評価

ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)
5.0
「それでも夜はあける」「デトロイト」「ブラッククランズマン」などなど過去の出来事からアメリカに生きる黒人に対する問題を描き、その問題は現代も続いてると警鐘する傑作映画群がある。

しかしこの「ブラインドスポッティング」はまさに今の、現在のデトロイトに住む黒人と白人の親友2人を通して、黒人の抱える不安や社会問題を直球で描いてみせる。

タイトルの「ブラインドスポッティング」の意味を文字通り説明するシーンがあるなど、もしかしたらストレートに描き過ぎたために、好みが分かれるかもしれないが、MV出身の監督による映像、演出はヒップホップのリズム感のようなものが感じられるし、ユーモアもある。

そしてベンアフ&マット・デイモンを彷彿とさせる製作・脚本も兼任した主演コンビは実際に仲が良いからこその空気感も良いし、パンチラインもきいてる。
特にクライマックスの圧巻のフリースタイルは、サイタマノラッパーならぬオークランドノラッパー魂の叫びは、息もできないほど圧倒された
「こうしなけりゃ誰も俺の声なんて聴いてくれないからだ」