ブラインドスポッティングの作品情報・感想・評価

上映館(7館)

「ブラインドスポッティング」に投稿された感想・評価

観てよかった。

2つの事象、その存在はわかっていてもその2つを同時に見ることはできず、片方を見ればもう片方は盲点に。

何にでも置き換えられるし、身の回りでも、日本でもあるような…。
アングルとフォーカス。どんなニュースにでも当てはまる。見逃していること、気付いていないことが多いかもしれない。

ユーモアやラップもあってテンポ良く観れるけど、テーマはもっとでかい。
なんだか中盤以降はずっとチカラが入ってままだった。

たぶん、いま観た方がいい映画。
配信とかDVD化じゃなく、今だと思う。
ぶみ

ぶみの感想・評価

4.0
カルロス・ロペス・エストラーダ監督、主演の二人であるダヴィード・ディグスとラファエル・カザルが脚本も執筆した社会派ドラマ。
カリフォルニア州オークランドで保護観察期間が残り三日となった黒人のコリンと、コリンの親友で幼馴染みの白人マイルズを中心に、人種差別や貧富格差等を起因とした問題を描く。
序盤から中盤にかけては、二人のやりとりがコメディタッチで進み、二人の関係性、オークランドという街の気質等をサラリと表現。
中盤以降、コリンが保護観察に至った事件の全容が明かされるとともに、日本で言えばヤンキー気質の高いマイルズが問題を引き起こし、徐々に二人の間に生じる見えない壁を感じることに至るのは絶妙な展開。
そして、そんな不穏な状況をどう回収するのかと思ったところに、目を離すことができない怒濤のクライマックスが訪れ、ガツンと頭を叩かれたような衝撃を覚える。
作中に登場するルビンの壺に象徴されるように、作品の主題はタイトルでもある『盲点』だが、ingがついた現在進行形としているのは、これが現実の社会では常に存在していることを暗に示しているのかもしれない。
人種差別だけではなく、いろいろなことが対照的に描かれており、それをシリアスにもコメディにも寄り過ぎず、ラップを絡ませた軽快なテンポで押し付けがましくなく描いている様は圧巻の一言。
アメリカの現実を、実体験している主演の二人が見応えある演技を通じ青春物語として切り取っているとともに、あらゆる事象が見えているようで見えていないものであり、また人それぞれ見えているものが違うことを認識すべしと、スタイリッシュかつ熱いエネルギーで伝えてくる良作。

俺たちには、同じものが見えていると思っていた。
rhum

rhumの感想・評価

4.4

このレビューはネタバレを含みます

わーいオークランドだーGSWのジャージ着てるし、Tower Of Powerも何曲かかかるぜ!イエーイ!ってなノリ、は、怒濤の終盤へのフリだった。
確かに楽しいシーンが続くものの、一方でずっと不穏さが通奏低音として流れる。朝ランニングのロケーション、執拗に繰り返されるライミング等々、全てが感情の沸点を超える一瞬に向けて張られた伏線であると気付いた時の鳥肌と言ったらなかった。

「分かり合えてたはずが実は全然分かり合えてなかった。しかしその事への自覚こそが他者理解への出発点である…」的な友情物語としても芯からアツい。
his

hisの感想・評価

3.8
コメディ風の社会派映画オールマイティな映画なのでオススメです。
アイデンティティクライシスなカリフォルニア州の市民の怒りと悲しみと笑い。

長文感想リンク
https://wp.me/pag5BM-1SF
トキノ

トキノの感想・評価

4.0
なんでヒップホップ的な映画って名作が多いんだろう。
人の色んな面を抱きしめていて、相手を理解する努力が希薄な今だから刺さる。
Takano

Takanoの感想・評価

4.5
バディムービーが好きだ。主人公2人の関係性にニヤニヤしつつも、2人が力を合わせて敵に立ち向かう姿や、ゴールへ足並みを揃えて向かう展開に心を動かされる。今年の作品で言えば『グリーン・ブック』に『名探偵ピカチュウ』に『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』もバディムービーだ。仕事仲間でも、白人でも黒人でも、人間とポケモンであっても、絆が生まれれば応援したくなる。

 

この『ブラインドスポッティング』もバディムービーのひとつだ。舞台はアメリカのオークランド。ここの幼馴染である黒人のコリンと白人のマイルズが主人公だ。あと3日で1年に及ぶ指導監督期間が終わるコリンは、その夜、引越し業者の仕事の帰りに白人警官が逃げる黒人の青年に銃を連射する場面を目撃してしまう。そこから物語が徐々にうねり始める。

 

まず、バディのコリンとマイルズの対比が非常に興味深い。黒人で、指導監督期間中なために真面目な生活態度、まだ関係のある元カノはヨガや青汁などが好き、そんな特徴を持つコリンに対し、マイルズは白人で悪ガキ気質、体のあちこちにはタトゥーがあり、奥さんと娘がいる。新しくできたヴィーガン用のハンバーガショップにブチギレたり変わりゆくオークランドに対して悪態をつきながら生きている保守的(穿った見方をすれば時代の変化を拒絶している)な考え方の持ち主だ。

 

アメリカやオークランドの抱える社会問題をちらつかせながらも、人種も立場も考え方も違う2人がすれ違っていくのが見どころだ。黒人青年の射殺事件をきっかけに、未だに土地に残る差別意識や習慣がコリンの目を通じて、観客に届けられる。この『ブラインドスポッティング』とは盲点のこと、白人側から見る世界と黒人側から見る世界には、それぞれ見えない部分が存在しているということだ。ときに絆はコリンとマイルズを苦しめたりする。

 

黒人と白人の社会問題を描いた作品は数あれど、本作のユニークな点は時折セリフがラップ調になるところだ。私はそこまで英語のヒアリングはできないけど、明らかに韻を踏んでるなということは理解できた。コリンとマイルズがラップで言葉遊びしながら街を練り歩くシーンは微笑ましいし、物語の軸となる黒人青年射殺事件がクライマックスを迎えたときに、衝撃的なカメラワークとともにはじまる魂のラップは、数ある映画のラップシーンの中でもベストに入るものだと思っている。本当は日本語字幕の上に英語字幕でもいいから載せてほしかった。ヒアリングも頑張るけど速読も頑張るよ。はやくNetflixで配信されるのが楽しみな作品である。
おそらくは予備知識がなければ想像する事もままならない感情が描かれる部分、ここに引っ張られてしまい迷子になってしまいましたけれども。

いずれべらぼうに綺麗なパートナーがいたなら俺なんか不満の一つも持たないけどね、と思ってしまいましたよ、と。
姉

姉の感想・評価

4.1
面白い!かつ見応えがあった~
予告から勝手にもっと大きなスケールで話が進んでいくんだと勘違いしていたけど寧ろ、
私は人種差別に直面したこともないし振り切れた友達もいないけれど、その事態の深刻さを除いてしまえば身に覚えのあるような不条理と人間の弱さを生活レベルで映し出しているから違う国の自分には関係の無い問題なんだとは到底思えず身につまされたし目が離せなかった
私は英語が母国語じゃないからどう聞こえるのかわかんないけどラップの多用が半ミュージカルって感覚で楽しかった
BGMと溜めの長さも印象的な映画!
全部含めて見応えがあったー!!
Yuko

Yukoの感想・評価

3.9
どちらかが見えるとき、どちらかは見えない。

お互いの気持ちを、本当の意味で理解することはできない。

それでも、二人の友情は本物。
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