もんたろう

日常対話のもんたろうのレビュー・感想・評価

日常対話(2016年製作の映画)
4.1
監督自らの母を、監督自身どころか家族総出、母の恋人・元恋人総出演で描くドキュメンタリー。
冒頭少し退屈ですが、母だけとの對話から家族や元恋人たちが登場するあたりからグっとテンポも良くなりますのでしばし我慢を。
正直なところ森三中の大島が裸の大将演じたものを7倍くらい濃縮した感じの女性が本作の主人公です。
アクが強すぎて、最初はギョッとしますが目が慣れてくるのか、映画としての演出が効いてるのかだんだんチャーミングに見えてくるから不思議です。
事実監督(娘)から「恋人が何人いたのか」と聞かれた時の、照れつつも嬉しそうな表情は素晴らしいです。こういうのはドキュメンタリーならではでしょうね。
元恋人たちがこういったドキュメンタリーの撮影に協力してくれるのも彼女の持つ魅力あってのことなんでしょう。
裸の大将と思いきや、情熱的で優しくてモテるみたいですよ!!
ラストの孫とのコミュニケーションを見るとモテるのもわかるなと思います。

前述のシーンと監督の姪たちがおばあちゃんを語るシーンが好きです。

監督自身は母に対して一方的に拗らせ過ぎかなとも思いますが、これはこれでなかなかヘヴィな過去もあり、一概には言い切れないかなぁという情状酌量という感じです。
これもまたドキュメンタリーならではかな。
あれをフィクションでやられたらゲンナリしますね。
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