図師雪鷹

天国から来たチャンピオンの図師雪鷹のレビュー・感想・評価

天国から来たチャンピオン(1978年製作の映画)
3.9
ウォーレンベイティ が製作・監督・脚本・主演のコメディ映画。
アメリカンフットボールの晴れ舞台、スーパーボウルを前に急死してしまったジョー。天国に行きそうになったジョーだが、実は、彼の担当の天使が間違えて彼を死なせてしまったようで、まだジョーには寿命が残っていたのだ。だが、彼の肉体は既に火葬済み。残りの寿命を生きるために、代わりの死体を探すことになったジョー。結局、大富豪ファーンズワースの肉体に入ることになる。ファーンズワースを目の敵にしているベティという女性に一目惚れしてしまったからだ。だがこの大富豪は、もともとフットボールとは全く無縁の人物。彼は、スーパーボウルに出場するという夢を叶えられるのだろうか。


霊体のジョーや天使と、普通の人々との会話の繋がらなさを非常に楽しめた。それは基本的に笑いに繋がっていくのだが、最後の辺りの、哀愁漂うジョーのコーチの姿、ジョーとベティの再邂逅のシーンに関しては、むしろドラマチックな場面を演出する鍵となっている。

とにかく、もう二度と同じ自分に戻れないのに、一途に道を追いかける主人公には憧れてしまいそうだ。
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