何者かに致死量の毒を飲まされた大学教授コーネルは、解毒剤を飲まなければ42時間以内に死んでしまうと命の宣告を受ける。誰が自分に毒を持ったのか?コーネルは限られた時間で犯人を探そうとするが…。
1950年のフィルム・ノワール『都会の牙』をリメイクした作品。タイトルのD.O.A.はDead or AliveではなくDeath On Arrival=到着時死亡という意味の警察用語らしい。
コーネルの教え子ニックの自殺を起点に犯人候補が次々と浮上していく展開は面白い。しかし、命のタイムリミットが設けられているにも関わらず、緊迫感があまり感じられないのは痛いところ。また、季節設定がクリスマスシーズンということなのだが登場人物たちが真夏のように暑そうにしている姿には違和感を覚えざるをえない。扇風機もガンガン回ってるし…。
プロローグとエピローグはモノクロで統一されており、これはオリジナルを意識してのことだろう。ラストもフィルム・ノワール的だが、オチの弱さが響いてしまい余韻も何もあったものではない。
デニス・クエイドとメグ・ライアン、かつて夫婦だった2人が接着剤で繋がれながらの逃亡劇はなかなか面白かった。