Misa

ウィーアーリトルゾンビーズのMisaのレビュー・感想・評価

4.4
「 GAME OVER

▶︎CONTINUE?
END 」

人生マジ、ハードゲーム。
私も、親の手の温度を知らない。
生きてるのか死んでるのか分からない。
僕たちに感情はない。

「ただいま!し〜〜〜ん…」「いらない子」経験者。
「人生クソゲー無理ゲー」と一度でも思ったことある人。
毎朝の通勤ラッシュ見てゾンビの行進…と思ったことある人には観て欲しい。
この世界への違和感。疑問。

葬式は高校生までの間にほぼ毎年行ってた。今思うと泣いてる人たちがひたすら不思議だった。生きてるうちに会いに来てくれればよかったのに。短い人生で初めて会う人も沢山いた。みんな失ってから、気付く。私も。
死ってものはいつ何時でも美化されていてうんざりする。自分にも。

生きてるくせに、死んでんじゃねえよ。
自分の人生くらい人のことばかり気にせず自分の好きなように生きなよ。
この先、いいことがあるとは限らないけどね。

エンドロールのあと、だよねぇ。自分の期待通りの未来は来ないかもしれないけど、何が起こるか分からない世界、もうちょっと生きてみたいなと思った。



*上半期、1番好きだったかも。
画角や構図の構成、1画面の情報量が凄まじくて、処理能力が追いつかない。くどいけど、一瞬たりとも退屈しない。耳を刺激する8bitサウンドをはじめとした音楽が、音楽とゲームとともに育ってきた身としては心地よく劇中の暗転で何度も目を伏せて耳を傾けた。サウンドトラック、買う。もう1回、観たいなあ。


6/18 リアリティがない、ありきたりってコメントを見て追記ー
実の親にぶん殴られたり頭から水かけられたり、目の周りアザになって血を流してみたり。母に助けられ家まで警察が来たこともあった。
その母もご飯は大体作り置き。いつからか現金を渡されて姉妹で買いに行ったりした幼少期。
人生マジクソゲー。幼い頃の私は主人公の中でヒカリに良く似ていた。
27歳になった今でも、母親はどこに住んでいるかも分からないし、父親も知らない女と逢瀬を重ねる。マジクソゲー。そう思う。絶望してたけど、今もまだ絶望してる。でもこの先、いいことあるかもよ。保証ないけど。

2度と映画撮るなとか音楽舐めるなって
芸術に人生救われたことない人が言うことだよね。
Misa

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