個人的には、本当に最高の映画！…なのだがこれを人に勧められるかと言われると難しい。人によって評価が真っ二つに別れそう。
とにかく世界観が独特で、毒毒しいユーモアに、気取ったような登場人物達の言い回し、レトロゲームを基調としたこれまた妙な演出の数々、サブカルチャー色全開の不健全なほどにカラフルな美術、あちこちに移動するカメラワーク、そして異様に早い映画のテンポなど最初から最後までとにかく尖っている。これを「エモい」と評するか、「寒い」と評するか、これは見る人の感性の問題だ。あと一応少年達がバンドを組むというストーリーなだけあって音楽も凄く良い。チップチューン風の音楽は斬新でありながらどこかノスタルジーを感じさせる。
