物語もメッセージもセリフも演出も、
全部、浅はか。
ものすっごい長編のCMを観てるみたいだった。ケータイ会社かなにかの。ドコモの新しいシリーズ?
セリフがいちいちコピー年鑑狙ってるような、ことばたち。あれはセリフじゃない。登場人物の口から出ていない。
そもそも全員13才で両親亡くしているというのに、あそこまで冷めてるわけがわからない。
ていうか「クソ」を連発させれば、現代に絶望しているクールな子供を描けると思ったのか。それが安直すぎる。
お金や人手をかけている部分がすべて、観客の目にみえるところにあるのが商業ぽかった。
実験的に色々挑戦してるのはいいと思うけど、アングルがせわしない!
やりたいことが多すぎる。押しつけがましい。
池松壮亮でなんとか間が持っている時間がある。池松壮亮やっぱりすごいなあ
あとシーンの至るところに、豪華役者陣や、知ってる人はテンションあがるような人を散りばめているところが好きじゃない。
中島セナ、はじめて知ったけどオーラある。
ただこの映画では、絵面をオシャレに見せるための要素でしか扱われてなくてかわいそう。
監督は心配性なのか自信がないのかわからんけど、全カットをにぎやかにさせてないと気がすまない感じがでていた。
映画を作りたかったというより、自分のセンスを世に見せつけたかった感も強い
群がる鯉の口を見て「生きたさすご。」(だっけ?うろ覚え)っていうセリフはよかった。
ところどころの笑えるシーンはいくつか好きなのがあった
でも、ここまで批判する気持ちが自分に沸き上がってるし、感情を取り戻すっていう意味ではこの映画、テーマを達成してるかも