猿山リム

ウィーアーリトルゾンビーズの猿山リムのレビュー・感想・評価

2.7
 所謂、ゾンビの話ではない。
 無感情をゾンビに喩えた系。

 両親を亡くした中学生4人が、火葬場で出会う。
 特に泣くでも無く過ごす無感情な4人が、意気投合し共同でアウトローする話。
 主人公少年の趣味であるレトロゲーム調な演出で進行する。

 設定も展開も目新しいものは無い。
 こういう話は、既に他にも沢山あるわけで。
 何か特別に光る部分も特にない。
 じゃあ、なぜこの映画なのかと考えると…。
 無感動から、何もしない現代っ子の描写。
 無感動から、後先考えない突拍子もない行動力。
 矛盾する二つの行動が、なんとなく説得力を持たせつつ共存してみせるあたりかと。

 子供だけで、世の中をひっくり返す企てをする系かと思っていたけど、そういう話でもなかった。
 まぁ、物語も映画の魅力も、ヒロインの女の子が一人で引っ張っていたような気がする。

 あと・・・ゲーム好きとして、この映画に限らないんだけど、レトロゲームの演出って、ファミコン的サウンドにSFC的なビジュアルがとても違和感あるのよね。
猿山リム

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