平塚サンダーバードちゃん

ウィーアーリトルゾンビーズの平塚サンダーバードちゃんのレビュー・感想・評価

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『金魚〜』を観ていたので、いきなりの直接的すぎるメタ発言や、棒読みの言い回しにも"耐性"があった。

バンドLITTLE ZOMBIESの4人の少年少女たちは、ハッキリと態度を決めない態度がズルい。
「なんでもアリ」とするし「なんでもダサい」とする。

映画「○○は○○である。」
観客「うんうん。」
映画「いや、やっぱりそんなの嘘。○○は××だよね。」
観客「あーーー、でも、うん。確かにそうかも。そうだね。」

”どうでもいい事柄”、日常に確かに存在しているが、向き合う態度は決めていない…そんな我々が無関心を決め込んでいる事柄を、この映画は上手く見つけ引っ張ってきて、こちらの無関心を揺さぶってくる。
しかも前述の通り少々アンビヴァレントな形で介入してくる。ズルい。
俺たちも大した思想を持っていないので、どんな言葉もスッと入ってきてしまうし、両面性にも共感してしまう。

アンビヴァレントでオルタナティヴな姿勢を持てるのは若さの特権で、
どんな回答を持っていてもThe Kids Are Alright。
目的なんかは 後で決めるぜ

佐野史郎が演じていたプロデューサ?の役は、LITTLE ZOMBIESを「スカム」のShaggsで説明しようとしてたけど、
彼らLITTLE ZOMBIESは明らかに確信犯であった(当然音楽的な文脈に限らず)。自認してしまったスカムはもはやスカムではない。

終始映像も綺麗だし、分かりやすかったので全然退屈せず面白かった。観れてよかったー


以下、個人的なメモ。
・日本公開前にインスタのストーリーズでED「ZOMBIES BUT ALIVE」のMVを観たのがきっかけで知った。曲と歌(歌声)と映像が気になって調べた。
 なんで心に引っかかったのかなぁと思ったら、YouTubeのコメントに「天才てれびくん感」みたいなのがあって納得。僕は初期天てれ世代だったし大好きです。

・LITTLE ZOMBIESによるゾンビーズのカヴァー聴けて満足。「This Will Be Our Year」名曲。

・映画に出てきたお経は正信偈。下降アクセントがないあげ方(唱え方?)だった。
 →追記…なんとサントラに「正信偈」としてちょこっと入ってた!!

・断煙に成功した俺も、時々指を口元に持っていき煙草を吸うふりをしちゃう!
 なんかやっぱり深呼吸の作用で落ち着く気がするんですよー。

・スタジオノア野方でレコーディングのエンジニアリングをした次の日に観たんだけど、この映画のロケ地に使われてた。どのシーンだったんだろ。ベースの兄がLITTLE ZOMBIESのバズりを発見するとき?