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「ウィーアーリトルゾンビーズ」に投稿された感想・評価

CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

4.5
【ブンブンハブンシガストロミーヲミタ】
2017年『新 感染 ファイナル・エクスプレス』
2018年『カメラを止めるな!』
そして、2019年、、、新たなゾンビ映画の傑作が現れる。

その名も!

『WE ARE LITTLE ZOMBIES』

今回はご縁がありまして、試写会で観させていただきました『WE ARE LITTLE ZOMBIES』を紹介します。

本作は2017年にユーロスペースで公開され、邦画クラスタの間で密かに話題となった『そうして私たちはプールに金魚を、』の電通出身監督、長久允監督が、長編初監督作にしてサンダンス国際映画祭審査員特別賞、ベルリン国際映画祭スペシャル・メンションを受賞した作品です。しかも、どちらも日本人初の快挙なのです。

『そうして私たちはプールに金魚を、』は『台風クラブ』を30分にZIP圧縮し、中島哲也カラーを隠し味に添えた凄まじい青春映画でした。それを今回は120分に解凍させたのです。

そう聞くと不安に思うでしょう。確かにブンブンは不安でした。確かにキレッキレッの映像が今回も繰り広げられる。まるでバカリズムのシュールな、風刺コントのように、あるいは『斉木楠雄のψ難 』さながらの冷静沈着なツッコミが、電子音、中島哲也的サイケデリックな色彩の混沌で繰り広げられます。

我々は何を魅せられているんだろう、これってゾンビ映画じゃないよねと思う。

しかし、それは罠だった。

これは観る分子ガストロミー。緻密に計算された映画で、一見宙に散乱しているギャグやアイテムがしっかり噛みあってくるのです。

そして、何故《ゾンビ》なのかという問いに対して鋭い社会風刺でもって、油断した貴方の心を鷲掴みにするのです。

オレンジジュースだと思っていたら、いつの間にかシャーベットになっている。口の中で全く別の食感が錬成される様に大満足。

『チワワちゃん』に引き続き、一見ヴィジュアルパワープレイの薄っぺらい映画に見えて、どこまでも観る者の心を離さない作品でした。

公開は6月。

もう少し詳しい話は後日ブログに書きます。ブンブンシネマランキング上半期ベスト候補作品でした。
あも

あもの感想・評価

5.0
It blows your mind.
長久允監督最新作。
脳に打撃を受けるような、衝撃的な作品。
ショットが切り替わるたびに私たちの想像を遥かに超えていく。
まさに作家的映画であり、リトルゾンビーズ改め4人の子供たち、中でもヒカリはきっと長久監督を映した鏡であり、この作品を作ることは監督にとっての魂の昇華なんだろうなと感じる。

初見のこの衝撃を私はもう味わうことが出来ないと思うと悔しい。
映画史上に残りうる、新たな鬼才の誕生に居合わせられることの幸せ。
6月公開をお楽しみに。
だいき

だいきの感想・評価

4.9
ベルリン国際映画祭にて鑑賞。ゆえに映画への「参加感」もあり、まともな感覚で観れた気はしない。上映後の拍手喝采、作中歌の大合唱、監督への質疑応答など、日本の普通の映画鑑賞ではまず味わえないであろう経験ができた。

作品自体としても、今まで味わったことのないタイプ。主役4人のゾンビ達の演技力がとてつもない。ハマる。
大人達の中には名優が潜んでいて、それもまた一癖。
りっく

りっくの感想・評価

4.0
両親を亡くした4人の子供たちが葬式で出会う。無感情なまさに恐るべき子供たちは、まるでロールプレイングゲームの中で無機質なキャラクターとして操作されているかの如き厭世観と主体性の欠如である。

そんな世界観を緻密に構築した作り手に脱帽。構図やアングル、カット割りや編集テンポ、BGMや効果音に至るまで、気の遠くなるような細部へのこだわりが執念のようにひしひしと感じられる。CMディレクター出身の長久監督はまさにファミコン時代のレトロ感の手触りや耳障りと、現代的なポップな感覚を融合してみせる。強いて言うならば、中島哲也と松居大悟のいいところを足した感じとでも言うべきか。

ただし、いかんせん物語の強度や持久力が足らず、明らかに失速するのが作家的な欠点だろう。4人がリトルゾンビーズというバンドを結成し、その出自とともに大人たちによって金儲けのために利用され世間に消費され、人生のリセットボタンを押すか押さまいか選択を迫られる家庭に目新しさはなく、チャプター分けされた構成も上手く機能しているとは到底言い難い。

だが、この明らかに才気あふれるこの映像作家が、ストーリーテリングする能力を身につけてしまったらと思うと末恐ろしい。だからこそ、サンダンスやベルリンでも賞に輝いたのだろう。真の映画作家になる将来を楽しみに待ちたい。