[「アークエンジェル」に似ているが遥か及ばない、F.J.Ossang特集④] 10点
これは酷い。水上スキーの長回しから幕を開けるF.J.Ossangの長編四作目。MUBIの解説では「ロスト・ハイウェイ」を引き合いに出して本作品を"自由の映画だ"と言っているが、同作を見たことがない私でもそれは言い過ぎということが分かる。モノクロの質感といい物語の謎さといい突如ぶっこまれる超現実的な映像といい多くの要素がマディン「アークエンジェル」に繋がると私は思う。しかし、マディンには彼なりの拘りがあったがOssangは気取っているようにしか見えない。両者の違いは後者がビビって物語ろうとしているからだろう。オープニングは良かっただけに残りの退屈な物語は残念だった。ほんと字幕で情報ぶち込む映画は滅びていいよ。
ほんと時間を無駄にしてる罪悪感で人が殺せるよ。あと、"終わり"って出した後にちょっとだけ続けるの好きなのかな？寒いから止めた方がいいよ。
