かんちゃん

人間失格 太宰治と3人の女たちのかんちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

蜷川実花作品の色合いや絵面がとても好きで、これも映画絶対観なきゃ!と思ったままやっとNetflixで鑑賞。

どんだけ濡場があるんだろって位の気持ちで観始めたけれど、太宰治のお話だからかな…今までとは違う感じ。とてもいい意味での。
太宰治については「有名作家で結核になって、自殺した人」位、その周りを取り巻く人々なんて私は全く知らなかったけど、現代の言葉だとまぁ…太宰治さんはメンヘラすぎてびっくり。
太宰治にまつわる3人の女性が出てくる。
奥様、不倫相手(作家志望?の女性、元美容師のメンヘラ女)
女好き、酒好き、メンヘラ、タバコ吸う、声高な癖に臆病で、条件だけで言えば女の敵のような太宰治だけど
この3人は『各々自分の欲しい太宰治』を手にしたんだなって思うと、「太宰治って分け隔てなく与える神かよ、すごい」ってなっちゃう自分になんだかモヤモヤ。
普段全く読まない本を読んでみたくなる位に興味が湧いた。

映像美はとにかく綺麗。
蜷川実花らしい違和感ありまくりなBGMがどハマりしてて変に心地いい。
個人的には金魚が今作も出てきた事に胸アツでした!
ニナミカ作品で1番好き!!
かんちゃん

かんちゃん