2021年・37本目
太宰治はいう「傷ついたものだけが、美しいものを作り出す」。自分や周りの誰かを不幸にすることで、書く力を得てきた太宰治。究極の作品を書くには、どうすれば良いのか?
太宰治の妻、津島美知子はいう
「家庭を壊せばいい、そうすればあなたはもっとすごいモノが書ける。壊しなさい、私たちを」
最後に妻が笑顔なのは、書けずに苦しむ太宰治を見ずに済むから、人間失格という傑作を残して去ったから。
太宰治(小栗旬)が与えた恋の陽の部分が太田静子(沢尻エリカ)陰の部分が山崎富栄(二階堂ふみ)。子供は持てない、作品は残らない、それならば太宰治を連れて行くことが他の女に勝つこと。