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人間失格 太宰治と3人の女たちのめるのレビュー・感想・評価

2.9
太宰治といえば?

私は「走れメロス」でしょうか。
学校の授業で習った作品は読みましたが、実はあまり詳しくないです。

便覧の写真を見た第一印象はプレイボーイでチャラそうだったけど、その顔の裏に儚さと物憂げな雰囲気も感じられた。


和テイストでありながらアバンギャルドで静かに派手な美術と演出。
好き嫌いは分かれがちだけど、個性が強い監督は嫌いじゃないです。

自分の身の回りで起こること(自分が体験したこと)が太宰の創作に直結していく物語だった。
自分の中にあるモノから作品を生み出せる人、周りからの影響を受けて作品を生み出す人、さまざまなタイプがいるけど、太宰治は体験をもとに作品を生み出す人…だったのかなと思いました。
「人間失格」とはまさに自分のこと。自分と他者を犠牲にして作品を作る。巻き込まれた人は可哀想。

前髪は太宰治らしかったです。こういう前髪は良きですね。

『おちょやん』の成田凌さんが出ていて、私の中でタイムリーな役者さんでした。
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