昭和の文豪、太宰治。正妻とふたりの愛人。
太宰治は何回も色んな女と心中しがちだけど、
「美知様 お前を誰よりも愛してゐました」の一文には涙が出た。
『ヴィヨンの妻』や『斜陽』や『人間失格』を読まなければいけないと改めて思った。
心に刺さった言葉は、
「芸術のための恋ですから。」
「今も地獄を見てるか。地獄に堕ちて書いてるか?"家庭があるから堕ちられません"か?女房だの子供だの壊れちゃ困るもんなんて、作家は持っちゃいけねえんだよ。なあ太宰、もーっと堕ちろよ。」
「どこか壊れてないと書けないんです。小説なんて。だから私は全部差し出してあの方の中へ入っていこう。それでどんな花が咲くか、見てみたい。これは新しい芸術を生む恋。人間は恋と革命のために生まれて来たのであるのに。」
「あなたは、もっとすごいものが書ける。壊しなさい。」だ。