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人間失格 太宰治と3人の女たちのkonのレビュー・感想・評価

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正直、期待しすぎたかな....って感じではあった。
蜷川実花さんの世界観は嫌いではないけどこの映画には少し合わなかったんじゃないかな....言い表わしにくいけど、芸術要素よりも文学的な要素が欲しかったかも。
劇中歌のタイミングとか、「え!ここ!?」みたいなちょっとした違和感みたいなのも感じたし、演出も「この雰囲気でこういう感じか...」って。
それも全て確実に新しい切り口ではあるから蜷川ワールドで許されるのかな。
少なくとも私はこの映画と蜷川実花の相性はそこまで良いとは感じなかったな。

でもキャストは間違いないしストーリーも秀悦だった。友達は大人向けだよね、って言ってて実際難しかったけど、最後にやっとタイトルの意味を理解したような気がして悔しいけどもう一回観たい...確認したい...。観た直後はあんまり響かなかったけどジワジワ侵食されてる(笑)
周りの人には理解されなくて天才にしかわからない孤独と文学に対するストイックさがなんだか虚しい。いくら愛されても愛をまっすぐに返せてなくて切ない。あんなに恋愛してたのに全然動物的じゃなかった。太宰治は才能や体の相性や依存じゃなく、本当に愛されてたのかな。
やってることは相当ゲスいんだけど寂しい、空っぽって感じ。

だけどやっぱりこの映画を違う監督で観てみたい。もちろん蜷川監督だからこその良さはある。好き嫌い分かれるんだろうなぁ。