きよこ

人間失格 太宰治と3人の女たちのきよこのレビュー・感想・評価

3.5
ちょっぴり期待していたけど、映像は綺麗だけどもっと振り切ってファンタジーにしてもよかったかな。

太宰と蜷川。
二人の天才が融合しているのは理解できた。某ちこーんさんが言ってたのも腑に落ちた。


「バカにもわかるように書けってか?」
かなり挑発的でいい。その通りだ。



キャッチコピーはくすぐったいわ。
「大丈夫。君はぼくが好きだよ。」

いくら色男でも、女ったらしでも、この言葉は吐けないだろうな。。。でも他愛のない話でも耳元で話されたらふわっと魔法にかかりそう(o^^o)
それも小栗旬に。。。
あ、別に好きではないけど笑笑。


この太宰は惚れっぽいのではなく、惚れられて、それを断れない人。「だってみんな可愛いんだもん」浮気男の常套句だ。ずーっと、恋を求めて刺激を受け続けなければ、生きていけない人。そんなやつうじゃうじゃいるぞ。それなのに、愛を求めてしまうなんて、人って厄介だ。

愛を欲しがらずに、空に浮かぶ雲のように、川の流れのように、留まらずに、ぷかぷかと浮いて、流されていけばいい。


でもね。自堕落でも節操がなくても、才能ある色男には惚れてしまうのもよくわかる(*´ー`*)


不倫文化が発展して、ファッション化されている今。愛を求めたいなら、ルールを守るべき。
恋をすることは、咎められないけど。
誰も傷つけないってことはできないから。
覚悟が必要だわ。



これはまさに3人の女たちの映画。
太宰に弄ばれるのではなく、しっかりと太宰を乗りこなす感じがいい。

沢尻エリカはちょっとおとなしめだったかな。
ラブシーンはまだ小栗旬が乗り切れてなかったのかも。迫力がなかった。朝の対談で話してた。バックショットは幼児体型なのが逆にそそる。

二階堂ふみは潔さは天晴れ。美しい身体を余すことなく魅せてくれる。尊敬の念。大好きだ。
映画のためなら全てを捧げる。憑依的なところは富栄にリンクする。

なんといっても宮沢りえの芯の強さ。
あの妻でなければ、弱音も吐けないし、甘えられない。でも太宰は何度も傷つける。バカなのか?何度も何度も繰り返す。妻も愛人も全てを。
片付けられた部屋をみて、一緒に苦しかった。
妻としてのプライドが青に移ろう。


死をちらつかせて、恋をする。
果たしてこの世の果てまでいけるのだろうか。

まおも。。。(マリ語をちょいパク)