碧

人間失格 太宰治と3人の女たちの碧のネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

蜷川監督の独特の映像美と小栗旬から始まり出演者方々の演技の素晴らしさと美しさ楽しむ作品。

超薄っぺらく言うとただの吐血して不倫しまくる救いようのない映画。

頑張って考察すると人生とは愛と革命である。そしてその愛とは愛情と恋愛と恋慕にわけられる。

いつかの本で読んだ恋は追うもの愛は与えるものその通りだと思う。

妻は太宰を信じて愛情を与え続けたけれど結局は裏切られてしまった。踏ん切りがついた、憑物がとれた女性はいつの時代だって美しい。彼女は愛情だった。

愛人を希望した静子は狂っているが「私、愛されない妻よりずっと恋される愛人でいたい。」「愛がわからないの。」終始幸せそうな人生を送っていた。彼女は太宰に恋をしていた。つまり彼女は愛情であり、

彼女と対照的なのが、2人目の愛人で、彼女は太宰を尊敬していた。恋愛と恋慕をはき違えちゃいけない。結局彼女は太宰と2人っきりになれないと悟り死ぬ死ぬ詐欺を繰り返しメンヘラ化して心中を図る。

この終わり方でよかったと思う。
よくある愛の形を端的にわかりやすく表現されていて全体的にはよかった。

人間失格に限らず昔読んだ作品をこのように映像で観ることが出来るのは光栄だと思う。
碧