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ロボット2.0のmeitouのレビュー・感想・評価

ロボット2.0(2018年製作の映画)
4.1
“コレがインド版パシフィックリムにしてインド版アントマン、そしてインド版着信アリちゃんですか??”

インド映画における安心・信頼マークであろう(?)
『S U P E R S T A R R A J I N I』
から始まるこの映画、インドでは恐らく生産者の顔が見える野菜ぐらいの効力があるのだろう、興行収入も間違いなしで見事日本でも上映されていたぜ。やったぜ。

何故かチェンナイの街中のスマホに襲われて大元〜販売、果ては政府関係者まで恐ろしいことになるやつ
チェンナイの街だけで異変が起こってるあたりに東映ヒーロー感を感じがち

インド映画は社会問題提起も含まれがちらしいのでなんとなくリアル事情も感じられるんだけど、こんだけ金かけて結構デカい所におっそろしい懲罰ホラーを見せつけて問題提起してるのは実際インドの携帯業者多くて電磁波が法定外に強すぎ問題でもあるんだろうか
(最初はこの鳥おじさんちょっとデンパな事言っちゃってるのかな??となるが段々インドの電波事情本当にヤバいのでは?となる)
まず日本のテレビ系とかだったらスポンサー事情で絶対に出来ない内容なのだ!

追記→後々知ったけどインドの携帯会社もちゃんと協力しているらしい そらそうか…どっちにしても変な誤解を与えないか懸念されそうだから日本ではまずやらないような内容だ!あとちょっと生物学的な話まで織り込んでくるからホントにそういう問題でもあるのか?!って真実味を感じちゃう人多くいるのでは…頭にアルミホイル巻かなきゃッ!!(迫真)

もう世間では5Gが話題になっているであろう頃に携帯ショップ店員が4Gスマホをアピールしてオススメしているのも味わい深いものがあるぜ(?)

ついでにインドではアンチタバコを推奨しているのかタバコ吸ってたトラックの運ちゃんもあわや大惨事である。



個人的映画ランキングTop10にこの前作が入ってるぐらい前作はぶっ飛び感と映像技術の明後日の方向に力入れ具合とストーリーのドンデン返しが良かったし面白かったので「無印は良かったけど2.0はやたら尺長く感じて微妙」という感想を某配信で聞いたので
実際見てみたら確かに前の方が尺に対してストーリー詰まってたなぁ〜
でもハリウッド映画やらのSFアクションよりは発想が相変わらずイカレてるし後半のバトルから〆までは大分面白かった
って感じであった


インド映画長いがちなのは暇潰しの為に映画館出入りするぐらいの風潮だかららしいので冗長的なのは仕方ないんだけどそれにしても最近のヒットものにしては前半特に尺長え〜!って思わせる
特に序盤のスマホが飛んでく異変のシーンとかそこまでコスらなくていいから!そこまでコスらなくていいから!!ってぐらい見せられるので比較的どうでもいいシーンなのに記憶に植え付けられてしまった

主役ともいえるメインディッシュのラジニカーント演ずるおっさんロボット(チッティ)が出てくるまでも長え〜!!
チッティ出てくるまでは新登場の美人秘書オネーチャンロボットでお楽しみ下さい

あとストーリー+アクション重視なのは変わらないけど最初に書いた様に今回は企業関係者等があわや大惨事になるため何故かグロ+サスペンスホラー要素が強くて若干謎に怖い ちょいちょいグロい

敵がガチで強キャラだったけどちょっといいシーンもあった、割に最終的にはやっぱりただのクレイジー悪霊として処理されるのでPixarだったら多分この悪霊に救いあったよな…と思わずにはいられん

あとチッティ2.0の戦い方が雑過ぎて死傷者出ねぇのかコレ?!?!ってラストバトルにヒヤヒヤさせられるシーンがあるが「こまけぇこたぁ気にしねぇ!!」というインド的気概(?)を感じる
思い返せば軍隊の人は同士の流れ弾でめちゃくちゃ破壊されてたのに…と思うが、こまけぇこたぁ気にしねぇのだ

チッティ2.0のビジュアルがちょっとダサいし煽りムーブにイラッとくるかもしれないが、こまけぇこたぁ気にしねぇのだ

さらに新種のロボも現れるのだが、なんかちょっと前にありそうな携帯モチーフの仮面ライダー感やら一昔前にあったケータイで変身するレンジャーのアイテム感がありもしかしてインドスタッフは仮面ライダーも履修しているのか…?となった、街の中だけ起こる超異変とかも東映あるあるだし…
何ならバンダイが玩具を出してインドで売ってても全く違和感がないのだ。これでインドキッズは大喜び、インド資本をガポガポゲットなのだ。バンダイさんに大ビジネスチャンス到来なのだ。
でも協賛はHONDAなのだ。ロボットだけに…


ちなみに前作観てからの方が絶対楽しめるというか前作の方が尺も変に取りすぎてない分ストーリードンデン返ししてくるしオススメ

でも個人的にはパシリムより断然こっちのほうがイカれてるし話も面白かったのでやっぱインド映画はおもれ〜ぜ!となった

とりあえず前作はまずオススメしておきたい
なんなら途中でダンスシーンでやる曲もよくてアラームをDownloadしたぐらいはあるので…
観たのはかなり前なのだが印象に残りすぎているので…
あと前作の方がダンスシーンとかちゃんと途中でぶっ込んでくるし映像も全面的に2.0より金が掛かってる気がする…

(追記:と思ったら、今作のほうが寧ろインド映画史上一番制作費を掛けているらしい…前のほうが骨組み状態のロボットCGダンスとかダンスシーンとかCGの見せ場が多かった気がするけど今回は散り散りスマホに全力投球したんやな…)

まず変なインドの映像技術盛り込み映画で他人に紹介するときはロボット無印のチッティボールのPVを見せるぐらいだからね!
You Tubeでメイキングも上がってるぜ!(インドの本家タイトルは別なので注意、でもだいたいRobotでも出てくる)
ストーリー性も持ちながらハリウッド映像技術をふんだんに盛り込んだインド流ぶっ飛びイカれSFアクションで新体験を得ようぜ!

〜宣伝おわり〜

【おまけ】
ロボット2.0が日本で公開するとなった際に日本公式でTwitter企画があったようで、主演のおっさんことラジニカーントガチ勢のガチファン女性がチッティボール(観ればわかる)のライスボールを作っていたのがあまりにも手が込みすぎ愛情たっぷりおむすびで笑った
ロボット見た事ある人は是非ツイ検索して見てきて欲しいぐらいある出来だった…

今作はなんと3種以上のラジニの演技が見られるスーパー欲張りセットたっだので彼女も大満足だっただろう…良かったね…

というかラジニ御歳68歳らしいんだけど68歳が高校生ぐらいのノリのイケイケ野郎まで演じるのヤバ過ぎる…
ほんで美人ロボのネーチャンは20代なの…?!40歳差…??!
ここらへんはちょっと気になるというか、まだインドは男は何歳になってもスーパースターでいられるが美人ネーチャン役は…というところを感じてしまった

あとこんなニッチな謎インド映画が無料で観れたGyaoのラインナップが最近ホント侮れない
Gyaoの中の人にモノホンのサブカルマニアな映画好きが居るとしか思えない…
しかもこれ、1〜2年前ぐらいに日本公開されたやつだし海外映画の中では金ローより無料公開が早いのでは…田舎の蔦屋じゃまだ何故か準新作扱いになってるぐらいのスパンでは…

brunoとかいう超上級者向けドキュメント風コメディ配信してたし…(見てみたけど流石にそのオモシロセンスにはついていけなかったのでアナル洗浄店が出てくるあたりまでしか観てない)
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