ガシソレ

ジョジョ・ラビットのガシソレのネタバレレビュー・内容・結末

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

ナチスの少年とユダヤの娘の交流の話。
ブラックコメディにしては笑いどころが少なく、かつテンポが悪く感じて、お母さんがお父さんの真似をするところとか、物凄い睡魔に襲われた。

確かに良かったところはいくつかあった。

細かいところで言うと、ユダヤの娘の登場シーンで、階段を降りて主人公を追う時、ユダヤの娘が階段の手すりの上を人差し指と中指で歩く仕草をするところ。にじり寄る感じを指でも表現するなんて、キャラクターの怒りを表情だけでなく逆立った髪の毛でも表現する宮崎駿の演出手法に通ずるものがある。

一番の見所はお母さんが死ぬところ。
主人公の少年が靴紐を結べないのがずっと伏線になっていて、お母さんが首吊りで死んだのを少年の目線の高さで、宙に浮かぶお母さんの足だけで表現しており、少年がお母さんの靴を結んであげようとして結べないところが良かった。
あの時の目のように見える屋根の窓のカットを挿入するところがまた良く分からないがセンスを感じた。

あと、ナチスのデブな女性が結構ひどくて、少年兵に手榴弾を背負わせて、「アメリカ人にバグしておやり!」と走らせたあと、自らも「ぶっ殺してやる!」と銃を乱射したあとすぐに連合軍の攻撃で爆死するシーンが結構好き。

そして最後、戦争が終って主人公とユダヤの娘が一緒に躍りかけて踊りきる前に終わる感じが良かった。

一つもったいないところが、最終的に教官が優しかったんだけど、もっと主人公と交流があったら良かった。

色々良かったはずだが、冒頭からお母さんが死ぬまでずっとつまらなかったため、2.3点。
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