理事長

ジョジョ・ラビットの理事長のレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.4
✒️あらすじ
第2次世界大戦下のドイツに暮らす10歳のジョジョは、空想上の友だちアドルフの助けを借りながら、青少年集団「ヒトラーユーゲント」で、立派な兵士になるために奮闘する毎日を送っていた。しかし、訓練でウサギを殺せず、ジョジョは教官から「ジョジョ・ラビット」という不名誉なあだ名をつけられ、仲間達からもからかいの対象に。母親と2人で暮らすジョジョは、ある日家の片隅に隠された小さな部屋に誰かがいることに気づく。それは母親がこっそりと匿っていたユダヤ人の少女だった。


✒️感想
素晴らしい作品だった...

ナチズムに関する作品は色んなテイストがあるが、この作品はユーモアを交えて描いています。
ナチスをコメディベースに描く作品といえば「独裁者」が代表かなと思うけど、独裁者は当時かなりの批判を受けていたと聞いたことがある。
そういう意味でも1つの難しさがあったと思うし、そこが意見が分かれる所だよね🤔

その中で本作は、反戦、平和、自由、家族、愛、人生など、多くのテーマを含んでいると思いますが、私はジョジョの恋と成長物語がメインだと思いました。

そのジョジョとエルサの関係性の変化は見ていて本当に魅入った。
そして最後エルサとどう過ごしていくのか。
自由になったら踊りたいと言ったからあのラストなんだろうけど、2人がどう過ごしていくのか、物凄く興味が湧いただけにめちゃくちゃ気になる。
でもめちゃくちゃ輝いていた名シーンだった😭

「すべてを経験せよ 美も恐怖も 生き続けよ 絶望が最後ではない」リルケによって書かれたこの詩はほんとに刺さりました。

ナチスをユーモアたっぷりに風刺するだけの映画ではなく、人種問題を描いたり、ナチスだけでなくファシズムそのものを痛烈に批判し、生き抜くことの素晴らしさ、自分の信じる道を生きることのたくましさを教えてくれる作品でした。


✒️作品情報
『ジョジョ・ラビット』は、2019年のアメリカのコメディ映画。
第2次世界大戦時のドイツに生きる人びとの姿を、ユーモアを交えて描いた人間ドラマ。
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