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ジョジョ・ラビットのたむたむのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
3.8
「愛なんて見ても分からない」
第2次大戦下のドイツを舞台にした、タイカ・ワイティティ監督によるヒューマンドラマ。
第92回アカデミー脚色賞受賞作。
アマプラ見放題終了間際での鑑賞。

兵士になるための訓練中、ウサギさえ殺すことができず「ジョジョ・ラビット」と呼ばれるようになった気弱な少年の成長と、自宅に匿われたユダヤ人少女との奇妙な交流を描く。

もぅね、オープニングのビートルズ♪“I Want To Hold You’re Hand” 、エンドロールのデヴィッド・ボウイ♪“Heroes“のスコア起用(ドイツ語ver.)には参った♡

随所にワイティティ監督のセンスが光る。
ブラックユーモアとシリアスの組合せは好みが分かれるだろうし、本作を真正面から「戦争映画」として観た場合、上級者目線では批判的な意見もあることだろう。ただ、私のように戦争映画初心者や、お子さま向けの入門編としては悪くない描き方なんじゃないかなと。

ジョジョ役のローマン君はじめ、母ロージーを演じたスカヨハ、サムロ扮する大尉やエルサ役のトーマシン(可愛すぎ!)、それぞれのキャラクターも立っている。個人的な推しはジョジョの親友ヨーキー( ≖͈́ ·̫̮ ≖͈̀ )丸くてカワユスw

戦争映画にありがちな暗く冷たいトーンとは対照的な、カラフルでファンタジックな映像美とポップな音楽に彩られた世界観は、どこかウェス・アンダーソンを思わせる。はたまたノスタルジックな風景は、『シネ・パラ』のようで何だか愛おしい…そんな作品でした。
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