ざわさん

ジョジョ・ラビットのざわさんのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.7
2019年 87本目

面白いだろこんなの!予告編も見たことない状態で行って期待値がそこまで高くなかったってのもあるけど、それを遥かに超えて楽しくて、笑って、泣いた。こんな大作を撮ってくれてありがとうワイティティ監督。
ヒトラーに憧れ、心の中のヒトラーと一緒にナチとして奮闘するジョジョの成長を軸に、その周りで起こる人間同士の問題や、戦争というものの悲惨さを描いた、感情の起伏が激しくなる系映画だった。序盤から日本人でも面白い古典的なコメディ全開だから、そのトーンで映画が進むと思いきや、あるユダヤ人との出会いをきっかけに雰囲気が大きく変わる。『ライフ・イズ・ビューティフル』並に映画の空気が180度変わる展開もあったり…。サム・ロックウェルの鬼教官も、スカヨハの天使みたいなお母さんも、みんながそれぞれ個性的で、全てのキャラクターを好きになれるし、何より見ていてとっても楽しい。ワイティティ監督自身が演じたヒトラーも、いじっていいのかな的な心配はそっちのけで、もうこのご時世、関係ないのでしょう。やりたいことを全部やった感じ笑。そしてなにより、主人公の子役がまーじでかわいい!演技も表情の作り方も全部が上手い。まさに「笑って泣ける映画」。来年の公開まで待ちきれない。

2回目:2020年1月18日 TOHOシネマズららぽーと横浜
ざわさん

ざわさん