ジョジー

ジョジョ・ラビットのジョジーのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.2
少年少女の純真で真っ直ぐな心を逆手に取り、ヒトラー万歳と言わしめてしまう狂気を感じながらも、そのコミカルな演出に心奪われる映画!
兵士になりたい10歳のジョジョ。幻想と理想の中で、彼の目には何が映っていたのか。
ひとりのユダヤ人少女と出会い、彼女と過ごす時間の中で、初めて芽生える感情。彼の中で少しずつ崩れていったものは大きかったはず。
子どもは大人から教えられるのでなく、良くも悪くも様々な体験から学び、自ら考え前に進んでいくんだなと。
ジョジョの目を通して、戦争は遊びではない、明らかに悲劇だと思い知らされます。そして、親友ヨーキーの台詞の中には偏見などない気づきがありました。何度も泣いた!とても良かったです。

ジョジョを演じる男の子が芸達者で可愛らしい! 大きな愛で子どもたちを包みんでしまう、明るくて優しい母を演じるスカヨハは何もかもがすべていい!
教官である大尉を演じたサム・ロックウェル。クセのある彼の演技は好きです。スパイス効いた作品になりますね。
アドルフ役の方が監督さんだとか。素晴らしい映画をありがとう!
他の戦争映画とは違って明るいトーンのセットや衣装も素敵でした。

2020年劇場鑑賞8本目
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