純粋さについての映画。誰もが最初は持っていたはずの。去年、POP LIFEを聞いて怒涛の映画ラッシュを始めた頃には僕にもあった。(今はもうない)
ジョジョ少年にとってはエルサに心を開くことは敗戦だっただろう。その弱さを抱えての最後の靴紐のシーンであり、ダンスシーン。軽妙でコミカルなやりとりも、ナチスをなかったものとするのではなく、いかにそれを乗り越えていくのかの手段でしかない。
少年はユダヤ人どころかウサギの命すら奪えずに、見事に手榴弾をぶちまけ、戦争の中心から離れていく。頭に二本指をつければ「ジョジョ・ラビット」と笑われる幼気な少年が完成する。ピース ya。