トムトム

ジョジョ・ラビットのトムトムのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.5
「リチャード・ジュエル」に続いてサム・ロックウェル無双です。

ビートルズに乗ってまるでロックスターの様にヒトラーが描かれるOPを観た時点で今作が面白いのを確信しました。

ストーリー的にはよくある立場の違う2人のボーイミーツガール物であり少年の成長物ですが、それが戦時中のナチスに憧れる少年とユダヤ人の女性というのがユニークです。

さらに少年ジョジョのイマージナリーフレンドがアドルフ・ヒトラーというのが素晴らしいです。

この題材では海外では怒る人も出てきそうですがマオリの父親とロシア系ユダヤ人の血を引く母をもつタイカ・ワイティティ監督がヒトラーをノリノリで演じるているのでOKなんでしょう。

ジョジョを演じたローマン・グリフィン・デイヴィス君は素晴らしかったです。
凄くかわいいのですが10年後くらいには、昔は滅茶苦茶かわいかったのにと言われる味のある脇役になっていそうです。

やはり今作は2人のベストガイ抜きには語れません。

トンデモナイ生存能力を持つヨーキーのビジュアルの可愛さは物凄いです。
ジョジョとヨーキーがイチャついているのを見るだけでホッコリします。

そしてサム・ロックウェル演じるキャプテンKのカッコよさです。
こんなにオモシロカッコいいナチはシュトロハイム以来です。
やはりジョジョに出てくるナチはカッコいいナチです。
今作と「リチャード・ジュエル」の二本で今年のベストガイはサム・ロックウェルに決まりました。

「マリッジストーリー」に引き続きスカーレット・ヨハンソンも素晴らしかったです。
スカヨハに叩いてもらいたいと思った男子は恥ずかしがらずに手を挙げても大丈夫ですよ。

終わり方も良かった。
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