たかの

ジョジョ・ラビットのたかののネタバレレビュー・内容・結末

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

うーん、評判がいいことは認識していましたが、ぼくにはあまり刺さりませんでした!

ナチスという実在した組織を下敷きにストーリーは展開しますが、主人公少年ジョジョの妄想ヒトラーが頻繁に登場するなど、リアリティは追求していない作品でもあり、隠喩らしき表現がチラホラ。高度な読解力が必要かも。

以下は、映画を見終わった友人と『ここどうよ?』とワイワイ話したいポイントです。



1、この映画ではドイツ人が英語を話してるんですが、アメリカ兵にジョジョが『言葉が分かりません』って言うセリフがあった。

これは何なの?観客がうっすら思っていた違和感を解放させるために監督が仕掛けた自虐的なギャグなの?


2、母親が反ナチスのチラシを日中に配ってたけど、そりゃバレるだろ!って思った。

そんな迂闊なことするかな。ちょっと「アリエナイだろ」と思ってしまいました。


3、ジョジョはユダヤ人少女に惚れるけど、なぜ惚れたの?そこ説明するシーンってあった?

いや絶対あるはずだけど、わかんなかった!


4、ユダヤ人少女を家の中から出したら、街はだいぶキレイになっていたけど、これ不思議に思った。

部屋の中で話していた段階では、アメリカに占領され、街はボロボロだったんではないの?

アメリカに占領されたあと、1ヶ月くらいユダヤ人少女に嘘をつきつづけ、家に閉じ込めていたってこと?


5、なぜキャプテンKはジョジョや少女を守ったの?

たしかにジョジョやジョジョの母親とは仲が良かった、それが理由なの?理由として弱いと思った。

映画序盤からキャプテンKは『ドイツ軍はコテンパにやられてる』って敗戦することを認識していた。それでも、アメリカに街を侵攻されたときも最後までナチスとして戦っていた男ですよね。

だからキャプテンKがなぜジョジョやナチス人少女を助けたのか不思議でモヤモヤした。

生粋のナチス信者でも善良な心を持っているんだよってこと?うーん。


6、エンドロール直前のリンケの詩『すべてを経験せよ 美も恐怖も 生き続けよ 絶望が最後ではない』。

監督はこれを伝えたかったのかな?だとしたら絶望が足らないと思うんですよね。

もっと残酷で救いのない状況でなきゃ、このメッセージは効いてこない。せめてユダヤ人少女や太った友人も惨殺されなきゃ、と思ったぼくは冷淡なのかな。


7、母、スカーレット・ヨハンソンはなぜあんなにオシャレなの?裕福とも言える。

それを説明するシーンがあるはずだけど、見過ごした!水商売とかやってる描写ありましたっけ?

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