「1粒で2度美味しい映画は反則」
笑って泣けて軽やかな反戦映画。
観ると決めた時からネタバレを避け続けて、ようやく観れました。
その為、あらすじすらあまり知らず。
まずスタートからPOPなBeatlesで心を鷲掴みにされます。
友だちがアドルフということ
ウサギを殺さずに逃がしてあげること
このことで、空想好きの心優しい10歳の少年であることを観ている側にわからせる親切さ。
ワイティティ監督自ら演じるヒトラーもストーリー上大事な役割を果たしているのですが、やはり今作はスカーレットヨハンソンとサムロックウェルの2人が最重要であります。
ヨハンソンさん、マリッジストーリーとは違った母親像を見せてくれました。
強くて優しくてユーモラス。
母親に必要なことってこれ以外にあります?
そして、ロックウェル氏。
キャプテンKなるナチスの大尉を好演。
あのシーンで笑い、あのシーンで惚れ直し、あのシーンで涙😭
その優しさは反則だって…。
ダメ押しは、ジョジョとヨーキーが逃げているシーンでのある会話で涙腺崩壊(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
違うんだよ。
人種差別も戦争もキミたちのせいじゃないんだよ…。
バカげてる。
人種差別も戦争もバカげてる。
人類はかくも素晴らしい生物でもあり、同じ過ちを繰り返す最低な生物でもある。
重い戦争映画を観ても毎回考えごとをしますが、ライフイズビューティフルや今作のようなユーモアを交えた戦争映画の方が余計に考えてしまいます。
もう、ホントに愛とか音楽とかスポーツとか芸術なんかで一つになろうよ、人類。