Sho

ジョジョ・ラビットのShoのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.0
「1粒で2度美味しい映画は反則」
笑って泣けて軽やかな反戦映画。

観ると決めた時からネタバレを避け続けて、ようやく観れました。
その為、あらすじすらあまり知らず。

まずスタートからPOPなBeatlesで心を鷲掴みにされます。

友だちがアドルフということ
ウサギを殺さずに逃がしてあげること

このことで、空想好きの心優しい10歳の少年であることを観ている側にわからせる親切さ。

ワイティティ監督自ら演じるヒトラーもストーリー上大事な役割を果たしているのですが、やはり今作はスカーレットヨハンソンとサムロックウェルの2人が最重要であります。

ヨハンソンさん、マリッジストーリーとは違った母親像を見せてくれました。
強くて優しくてユーモラス。
母親に必要なことってこれ以外にあります?

そして、ロックウェル氏。
キャプテンKなるナチスの大尉を好演。
あのシーンで笑い、あのシーンで惚れ直し、あのシーンで涙😭
その優しさは反則だって…。

ダメ押しは、ジョジョとヨーキーが逃げているシーンでのある会話で涙腺崩壊(´༎ຶོρ༎ຶོ`)

違うんだよ。
人種差別も戦争もキミたちのせいじゃないんだよ…。

バカげてる。
人種差別も戦争もバカげてる。
人類はかくも素晴らしい生物でもあり、同じ過ちを繰り返す最低な生物でもある。

重い戦争映画を観ても毎回考えごとをしますが、ライフイズビューティフルや今作のようなユーモアを交えた戦争映画の方が余計に考えてしまいます。

もう、ホントに愛とか音楽とかスポーツとか芸術なんかで一つになろうよ、人類。
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