はる

ジョジョ・ラビットのはるのネタバレレビュー・内容・結末

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

コミカルに描かれた戦争映画
子供なら楽しく、大人なら背景描写まで楽しめる作品に感じた。
噛み締めれば噛み締めるほど、この映画の良さが分かる。

ジョジョや当時の子供達が純粋な気持ちでヒトラーに洗脳されている恐ろしい時代。
この映画では、そんな残酷な世界の中でも愛で溢れていた。

一番印象的だったのは突然の家宅捜査に戸惑うジョジョ達(とてもヒヤヒヤした)エルサは生年月日を間違えるもその後誰も訪問に来ない。
ジョジョは後に広場で母のロージーが処刑された事を知り、キャプテンKが家宅捜査の時に助けてくれた事を知る。
ラストのジョジョを助けてくれたキャプテンKの優しさと愛情には泣いた。

ロージーは、父親と母親を演じ分ける力強い演技も凄い。
普段から素敵なファッションに身を包んでいて、こんな時代でも人生を楽しもうという心の表れだったのだろうか。

ロージーがジョジョに伝えた言葉で

"愛は最強の力よ"

シンプルだけど、最強の合言葉のように感じた。
ロージーもまた、聡明で強い心を持っている美しい女性だ。

靴は、ジョジョにとって成長に繋がる大事な演出だった。
最初は母のロージーに靴を結んでもらっていたジョジョだったが、最後にはエルサの靴を結んであげるという素敵でうるっとくる演出。

経験を積みながら自分で考え判断しながら前に進み、空想の友達アドルフを蹴り飛ばすシーンもジョジョの成長を感じたシーンだった。

テーマとしては重たいはずなのだが、たくさんの愛が詰まっていて何度でも見たくなる映画だった。


あ、あとヨーキー可愛くて撫で回したかった。
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