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ジョジョ・ラビットのエスのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.8
フィクションとはいえ悲しい事実を元にしたお話で、ここまで鮮やか且つ面白く、重すぎず軽すぎず、現代的に描くことが出来たのが凄いと思った。しかも監督がヒトラー役…演技も素晴らしかったし才能に圧巻。

しっかり笑えるところも多かったし、キャストがめちゃくちゃ良かった〜〜〜〜 ジョジョとヨーキーの絡みにとっても癒されたし、エルサに段々惹かれていくジョジョも愛おしくてたまらなかった。お腹の蝶々が良すぎ。まずまずお顔が整った方が多かったなという印象。

そして、戦時中は誰もが正気でいることが難しかったであろうはずなのに、清く優しく、華麗に踊り人生を楽しむことをモットーとしていたママがこの映画で誰よりも強かったな……流石スカーレットヨハンソン…… キャプテンKも忘れられない。とっても。

やっぱりジョジョも感じたように、''百聞は一見にしかず''なんだなあと。ヨーキーも実際にみて価値観が変わり、ジョジョの話を聞いた後に咎めなかったのがすごく良かった。純粋故に柔軟さが光った映画だったと思う。世界もこんな風にもっと分かり合えたらいいよね。

最後のリルケの詩には思わず感嘆が盛れた。
''絶望が最後ではない'' とな。

(追記)
NG集も解説もコメンタリーもすごく良くて、
この作品とタイカ監督らの偉大さがめちゃくちゃ分かるので……より一層虜になるので……ぜひ……

「ヘイトより愛を」
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