ジョジョ・ラビットの作品情報・感想・評価

上映館(18館)

「ジョジョ・ラビット」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

オープニング・チューンは、ビートルズの「I Want To Hold Your Hand」のドイツ語ver.だーーーーッ!!
この時点で監督の感度良好、観ている僕の感情沸騰、傑作の予感しか、ないッ!!

第二次世界大戦下のドイツ。10歳の少年ジョジョ(ローマン・グリフィン・デイビス)はナチズムに傾倒し、イマジナリー・フレンド"アドルフ"(タイカ・ワイティティ)に鼓舞されながら、青少年集団ヒトラーユーゲントの合宿に参加する。しかし手榴弾の投てき訓練に失敗して大ケガを負ってしまったジョジョの生活は一変する。

ドイツなのに英語。
戦時中なのに明朗。

子どもの目から見たナチスドイツはこんな感じ!?
監督タイカ・ワイティティの描き出す世界は美しくて、楽しい。これはある種のお伽話か。

気弱な性格が災いして合宿ではいじめられ、1人では靴紐も結べない。手榴弾の爆発で傷がついた顔を鏡で見ては、自分が醜いと肩を落とす。しかし、ジョジョにはアドルフがいる。2番目の親友のヨーキーがいる。そして、最高の母ロージーがいる。

強くて、優しくて、人間らしくて。
愛こそが最強だと教えてくれる母。

演じるスカーレット・ヨハンソンの演技に脱帽である。ジョジョと並んで自転車を走らせるシーンも、舌を鳴らしてウィンクする仕草も、つい踊り出してしまうその軽やかなステップも、何もかもが素敵。父がいない事でジョジョが塞ぎ込んでいるのなら、父と母の一人二役までやってのける。何て魅力的なキャラクターだろう!

お伽話の中で軽やかに笑っていたのに。
見慣れた靴が目の前に飛び込んでくる。
思わずその脚に抱きつくジョジョ。

観ている者も一瞬で何が起きたかを悟り、ナチスが支配する現実世界のドイツに一気に引き戻され、心が震える…!!
ロージーの顔を一度も映さずに最大限の悲しみが僕らを襲う。そして楽しかった母との日々は終わりを告げる。

もう、泣いた。心のダムは決壊した。

ジョジョの目を覚まさせ、彼を正しい道に導いた女性は母だけではない。壁の裏にロージーによって匿われていたユダヤ人少女エルサ。彼女との出会いもまたジョジョを変えていく。

ゲシュタポの家宅捜索は手に汗握る緊張感。

破天荒でアウトローな魅力に溢れるグレンツェンドルフ大尉が、ここで粋な計らいを見せる。
くぅーサム・ロックウェル…カッコいい!!

敗戦後、彼が咄嗟に取った行動に、

また、泣いた。心の防波堤は決壊した。

いや、あのジャケットの剥ぎ取り方よ…。
キャプテン・K、フォーエバー。

魅力的なキャラクターだらけのジョジョの世界。そんな中で、やっぱりmy favoriteはヨーキー!!ぽっちゃり具合も眼鏡の厚みも最高過ぎるぜボーイ!!

僕の中の良い映画の定義は、心を動かされたかどうか。この映画では2回もビッグウェーブが来たので良い映画。

アドルフ役を監督自らが演じたのは、彼なりの覚悟だと思う。ともすれば批判の対象になりかねない、このデリケートな役をぶっちぎりのハッチャケ具合で演じ切った。ジョジョと並走してジャンプした時の高さとか足の角度とか、最高過ぎ。

めちゃんこ面白くてほろ苦い。
楽しかったお伽話は、いつの間にか目の前で人が死んでいく現実世界に。靴紐を結べなかった少年は、恋を通して、盲信していた世界に別れを告げて、大人になる。

この煌めくマジカル・ウォーを見事なセンスで描き出したタイカ・ワイティティに最高の賛辞を!!

すべてを経験せよ
美も恐怖も
生き続けよ
絶望が最後ではない
   —— R・M・リルケ

僕も踊り出したくなってきた!!
moryota

moryotaの感想・評価

4.6
大人でも難しいのに
子供が戦争を理解するのは
当たり前やけどもっと難しいんやなと、

ただ成長してたぞ、おまえは、

戦争や政治を勉強するのじゃなくて
あなたにはもっと外で遊んだりして欲しい。
という母親の言葉が沁みる。

若干ライフイズビューティフルの再来感はある。
戦争映画やのにやたらとおしゃれ演出多いのも惚れた。

このレビューはネタバレを含みます

予告編のウキウキヒトラーに心奪われてしまった映画です。

ウキウキヒトラーとの少年の成長を描く映画かと思っていましたが、違いましたね。
違いましたが、違った映画として素晴らしい映画です。

敵国のビートルズのドイツ語カバーで幕を開ける本作。
びっくりしてしまいました。

スカーレット・ヨハンソン足元がよく映されていて、素敵な靴だなぁって思っていました。
とても戦時中においても聡明で明るい本当に良いお母さん役でした。
そんな、あの靴があんなことになるなんて…。
ものすごい衝撃が走りました。
あの靴の使い方はずるい。


この映画において、登場人物像がどれも魅力的。
主役のジョジョはもちろん。
気のいいヨーギー。ジョジョのともだち。ロケットランチャーを誤射する。かわいい。

キャプテンK。ジョジョを助けてくれる大人。本当に派手な装備を身にまとうとは。
レユニ

レユニの感想・評価

5.0
スカーレットヨハンソンの役柄が素敵すぎて泣く
ゆめか

ゆめかの感想・評価

3.6
1 ユダヤ人迫害然り、不正を正として戦ってきた歴史たちの洗脳ってこんな感じなんだなと。
2 スカーレット・ヨハンソンが綺麗すぎる。キャプテンKと合わせて最後までカッコよかった。
3 戦争ものは暗くて苦手だけど、ライフ・イズ・ビューティフルを思い出させるような、暗過ぎずでもちょっと考えさせられる映画。
この映画を観た多くの人と、自分も同じ感想ではないでしょうか。「これはオレの映画だ!」

少年ジョジョはナチスの兵になりたい。だけど、何をやってもうまくできない。今の世の中がおかしいとか気が付く鋭さもなく、イマジナリーフレンドのヒトラーに相談しちゃう始末。訓練の爆弾投げもうまくいかず、ユダヤ人には角が生えてるなんてことを簡単に信じちゃう。次から次からくる笑いの中に、切なさがあるんですよね。

あなたのような、私のような、ジョジョくんのだめっぷりにキュンキュン。そんな彼が屋根裏に隠れていたユダヤ人の女の子との出会いによって変わる。こういった素敵な奇跡をみせてくれるのが映画のいいところ。その裏返しに、彼がユダヤ人への洗脳から解けていくというのがコメディにくるまれて描かれるのも考えてみるとこわいところ。ジョジョくんの不器用な姿からの脱皮って、多くの人が夢見てるものだと思うのです。

もちろん自分もいい大人ですから、少年ばっかりに共感してもいられません。自分のことを押しつけなかったスカヨハ演じるお母さん、最後までかっこよかったキャプテンK。くうううーーーしびれる。こういう大人にならなきゃですな。

そして何度も書いてますが、全編にあふれる笑いの要素、ユーモアの力にあふれる作品なんです。ユーモアというのは視点を一歩下がって、客観的に見通す力を持っている。ナチスに憧れる少年と、周囲の社会というのを、笑いの元にそのおかしさに気づかしてくれる。

もちろん、ナチスがおかしかった、なんて今の時代になったから言えることではあるんです。だけど、このユーモアが持つ「一歩下がって客観視する」っていう力はいつの時代、今現在でも冷静に何かを見極めるために、きっと有効だということを感じることができる映画なのです。

あーオレもTwitterでユーモア持ってつぶやこう。それってとっても大事なことだと思う。特に今のこんな状況ではね。
kaname

kanameの感想・評価

2.0
第二次世界大戦下のドイツを舞台に、空想上のヒトラーを友人に持つ少年が辿る数奇な運命を描いた物語。

ひと捻りを加えた内容で子供の目線から戦争やナチスを映し出す…何とも“賞狙い”の香りがプンプンする映画w

実際の尺より長く感じるあたりも含め、テーマは立派だが映画としてはあまり面白くない…正直そんな感想かな…
全てが最高に好きだった
ボケどころも、服も色も音楽も
家具も
sato

satoの感想・評価

5.0
ラストの2人で踊るシーン、David BowieのHeroesはずるい、好きだ
>|