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ジョジョ・ラビット2019年製作の映画)

Jojo Rabbit

上映日:2020年01月17日

製作国:

上映時間:109分

ジャンル:

4.2

あらすじ

「ジョジョ・ラビット」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

オープニング・チューンは、ビートルズの「I Want To Hold Your Hand」のドイツ語ver.だーーーーッ!!
この時点で監督の感度良好、観ている僕の感情沸騰、傑作の予感しか、ないッ!!

第二次世界大戦下のドイツ。10歳の少年ジョジョ(ローマン・グリフィン・デイビス)はナチズムに傾倒し、イマジナリー・フレンド"アドルフ"(タイカ・ワイティティ)に鼓舞されながら、青少年集団ヒトラーユーゲントの合宿に参加する。しかし手榴弾の投てき訓練に失敗して大ケガを負ってしまったジョジョの生活は一変する。

ドイツなのに英語。
戦時中なのに明朗。

子どもの目から見たナチスドイツはこんな感じ!?
監督タイカ・ワイティティの描き出す世界は美しくて、楽しい。これはある種のお伽話か。

気弱な性格が災いして合宿ではいじめられ、1人では靴紐も結べない。手榴弾の爆発で傷がついた顔を鏡で見ては、自分が醜いと肩を落とす。しかし、ジョジョにはアドルフがいる。2番目の親友のヨーキーがいる。そして、最高の母ロージーがいる。

強くて、優しくて、人間らしくて。
愛こそが最強だと教えてくれる母。

演じるスカーレット・ヨハンソンの演技に脱帽である。ジョジョと並んで自転車を走らせるシーンも、舌を鳴らしてウィンクする仕草も、つい踊り出してしまうその軽やかなステップも、何もかもが素敵。父がいない事でジョジョが塞ぎ込んでいるのなら、父と母の一人二役までやってのける。何て魅力的なキャラクターだろう!

お伽話の中で軽やかに笑っていたのに。
見慣れた靴が目の前に飛び込んでくる。
思わずその脚に抱きつくジョジョ。

観ている者も一瞬で何が起きたかを悟り、ナチスが支配する現実世界のドイツに一気に引き戻され、心が震える…!!
ロージーの顔を一度も映さずに最大限の悲しみが僕らを襲う。そして楽しかった母との日々は終わりを告げる。

もう、泣いた。心のダムは決壊した。

ジョジョの目を覚まさせ、彼を正しい道に導いた女性は母だけではない。壁の裏にロージーによって匿われていたユダヤ人少女エルサ。彼女との出会いもまたジョジョを変えていく。

ゲシュタポの家宅捜索は手に汗握る緊張感。

破天荒でアウトローな魅力に溢れるグレンツェンドルフ大尉が、ここで粋な計らいを見せる。
くぅーサム・ロックウェル…カッコいい!!

敗戦後、彼が咄嗟に取った行動に、

また、泣いた。心の防波堤は決壊した。

いや、あのジャケットの剥ぎ取り方よ…。
キャプテン・K、フォーエバー。

魅力的なキャラクターだらけのジョジョの世界。そんな中で、やっぱりmy favoriteはヨーキー!!ぽっちゃり具合も眼鏡の厚みも最高過ぎるぜボーイ!!

僕の中の良い映画の定義は、心を動かされたかどうか。この映画では2回もビッグウェーブが来たので良い映画。

アドルフ役を監督自らが演じたのは、彼なりの覚悟だと思う。ともすれば批判の対象になりかねない、このデリケートな役をぶっちぎりのハッチャケ具合で演じ切った。ジョジョと並走してジャンプした時の高さとか足の角度とか、最高過ぎ。

めちゃんこ面白くてほろ苦い。
楽しかったお伽話は、いつの間にか目の前で人が死んでいく現実世界に。靴紐を結べなかった少年は、恋を通して、盲信していた世界に別れを告げて、大人になる。

この煌めくマジカル・ウォーを見事なセンスで描き出したタイカ・ワイティティに最高の賛辞を!!

すべてを経験せよ
美も恐怖も
生き続けよ
絶望が最後ではない
   —— R・M・リルケ

僕も踊り出したくなってきた!!
「おまえ、自分のことかわいいと思ってるだろ」を地で行く映画。とても雑。でも、かわいいんだから仕方ない。ドイツ映画で、音楽はビートルズやデヴィット・ボウイで、出演するのはメリケン? 舐めてるのかとも言いたくなるが、かわいいんだから仕方ない。閑話休題、反戦映画の役割は様々あるが、ドキュメント”風”な作品を史実として捉える奴が嫌いだ。映画はエンタメなんだから、そこは割り切って楽しんで、事実は教科書で学べと思う。それと比べて、ナチズムのおバカ加減をユーモアのひとつに昇華し、作品として伝えるべきは史実に似た重苦しい何かではなく、普遍的な愛であると伝えようとしただろうこの映画は、決して憎めない。なので僕は今日も、右翼をバカにしながら生きようと思う。
405szk

405szkの感想・評価

3.3
監督独特のユーモアある映画、、だと思ってたら、ちゃんと戦争映画だったし、ヒューマンだった!

少年ジョジョの妄想のヒトラーとの面白生活と思いきや、ユダヤ人の少女や母親の裏の顔など、笑えて可愛いところもありつつちゃんと映画だった。

色とか構図がヨーロッパっぽくて好き!
ミク

ミクの感想・評価

4.0
アドルフ・ヒトラーがジョジョの空想上の友達として登場したり、戦争を題材とした映画なのにユーモアがあるな〜と思ってた。でも、ちゃんと戦争映画だったし向き合わなければならない事実があった。「10歳の少年が見た戦争」という印象で、コミカルな部分とシリアスな部分がちょうどよい。靴紐がキーワード的な要素で、悲しくもありキュートさも感じた。
祝い事

祝い事の感想・評価

4.5
反ナチスそして反戦争という重いメッセージをこんな素敵な伝え方ができるなんてやっぱり映画はすごいなと
スカーレット・ヨハンソンはさすがだな
my

myの感想・評価

4.5
コミカルなセリフやキャラとは裏腹にナチスドイツの残酷な思想がのっかっててゾッとした。
これまでにもいろんな戦争映画観てきたけど、ナチス側の視点で戦争を考えたのは初めてかも。
登場人物皆キャラが濃くて愛らしい。
1番好きなシーンは、ベッドでウインクの練習をするところ。
Ryou

Ryouの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

独裁政権を皮肉っぽく描いていて、ブラックジョーク炸裂で面白かった。
大袈裟に描いていそうで、実は本当にこのくらい人々は軍に洗脳されていたのかもと思い、少し恐怖も感じた。
ジョジョがユダヤ人の彼女に恋する瞬間の蝶が舞う描写が素敵だった。
穏やかな天気と綺麗な街並みを歩く中、死んだお母さんの足元が映るの物凄く残酷だし衝撃的だった。
温かくてユーモア溢れる素敵なお母さんだった。
ヒトラーがちょいちょい現れるのも面白かった。
戦争って何だったんだろう。
改めて考えさせられる。
apapatti

apapattiの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

かなりよかった。
かなりよかったけど、2019年になってわざわざアメリカが作る映画としてはなんかこう、なんでいま?は少し感じる

冒頭いきなりビートルズから始まって、なんでやと思ったら、なんとドイツ語版らしく、ナチの熱狂的な人気を比喩したものであるらしい。オシャレな演出ね。

ここのところ、戦場のピアニスト・シンドラーとホロコーストを扱ったものを複数見ていたので、ナチ側の視点は初めてだったかもしれない。
いわれてみればアーミッシュは居住地は取り上げられていないから見た目比較的裕福だった。それでも食事を抜いて子供にあげたりするシーンはあったので、食料とかは配給だったのだろうけど。

身だしなみが非常にカラフルだったのも、いつ死んでもいいように身なりを整えていたから、という説明を見て、なるほどなと。実際に、レジスタンスとして母が命を落とすのだけど、その時も立派な服装である。

ゲットーの惨状は他作品でもみられたが、ユダヤ人に限らずつるされた死体が(しかも自国の人間の)日常化する町なかというのは、ポップに描かれてこそいるがちょっと想像できない。

というかマジでレジスタンスが出るってすごいよな。いや、すごいというか、敗北でいいから戦時の早期決着・・・あーでも日本でもクーデターとかはあるのか・・・まあ・・・そうか・・・五・一五事件とかか・・戦時ではないにせよ・・まああるか・・

子供の成長、という観点では非常に丁寧に描かれていて、くつひもが象徴的に何度も扱われる。最終的には想像上の友人・アドルフを蹴り飛ばして自分の意見を通すというのもよいし、思い人に母から聞いた愛してるということばを初めてささやくなど、10歳か~~~?でもなんかこれくらいの揺れと決心があるのかなと思うような、ちょうどいいくらいのところを攻めてきてる。

ただ、子供の成長が主眼であるとするならば、ややテーマとしては重過ぎる。フィクションならなおさらで、母の死に面したこどもが、銃声と爆撃の死線を潜り抜けたこどもが、あのように果たしてまっすぐと育つのか?そうだとしてもちょっとほかにテーマがあるのでは?という違和感はある。

ほかのレビューを見ててそれはファンクションとしてはそうか、と思ったのは、「当時のドイツ人の中には一人ひとり想像上のヒトラーがいたはずで、10歳児の中にも当然それはいる。どのように人が扇動されてきたのか、どう影響されてきたのか、という描き方」みたいな点で、それはまあそうかもなと思う。

戦勝国が茶化していいのかコレというもやつきは、10歳ですらそうだったという当時の異常性を表現するものとしては十分機能していると思う。

いや~でもなんかちょっとこのワイティティという監督が、本作を通じて何をなしたかったのか、これだけチャレンジングなテーマを扱ってまでどうしたかったのか、ってのがちょっとあんまわからないんだよな~~
だれかおしえてください


あと、割とこどもも一緒に見れるかな?とおもって途中まで3歳と一緒にみたのだけど、まじの「なんでたたかってるの?」からの「なんで?」「なんで?」はめっちゃ困りました。トヨタかよ。
いや、マジでなんで戦争しちゃったのよ。お父さんわからないわ・・・。
ぐんま

ぐんまの感想・評価

4.5
いい映画だった。

お母さんの靴や蝶々結びを映す描写があんな風に悲しい結末の伏線になっているなんて思わなかったな。

キャプテンKとあの少佐?はゲイだよねきっと。だから誕生日が違ってユダヤ人だと気付いても匿ってくれたんだなと思うと涙が止まらない。最期もカッコ良すぎる。
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