Inori

失恋からの立ち直り方のInoriのレビュー・感想・評価

失恋からの立ち直り方(2018年製作の映画)
3.3
アラサー会社員(今風のちょっとお洒落な広告代理店勤務)が、6年付き合った彼氏に一方的に振られ、最後はどうにか立ち直り、めでたしめでたしという話。とても可愛いし、何も裏切られることのない思った通りの元気が出る映画。

私はペルーの映画をほとんど観たことがないんだけど(もしかして初めて観たのではなかろうか)、ペルーのイメージと結構違っていた。主人公が住む家は広くてお洒落で可愛くて、仕事も誰もが憧れるような今時のオフィスで社員もみんなもイケててお洒落。出てくる街並みはオフィス街。すべてが洒落ている。とりあえず「女の子の本音や生身の姿」を映し出している体だとは思うんだけど、ちょっと夢見た感じがした。こういう生活描写や設定が嘘っぽいのは、この話が、東京であってもLAであってもパリであっても同じ映画ができそうな、型にはまった少女漫画/夜の連載ドラマ/ラブコメ要素でできた映画だからだろう。振られた後に立ち直る20代後半キャリア女子の話とは世界共通ということか。それは、一番大切にするべきは自分。いつも傍にいてくれるのはいい友達。人は自分も含め、どんどん変わっていくものなのだ、ということ。

面白かったしまとまってたし、主人公も出てくるキャラクターもみんな好感が持てた。悪い人が出てこないし、笑えるし、すごく前向きに終わってるので、恋愛を外側から気楽に観て一息入れたい人にはいいと思う。(嘘っぽい世界で騙されたような気分になるけども。)
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